テラスモール湘南 (辻堂駅隣接) に入っている家電量販店「ノジマ」の中に Y!mobile のショップがあり,そこに出かけてポケット WiFi の解約をしたと,昨日の記事に書いた.
解約手続きは,契約のときと同様に三十分近くかかったのであるが,電器店というのは暇つぶしに適していて,あれこれ新製品を見ているとすぐに時間が過ぎて行く.
その日,待ち時間に私はエアコンのコーナーに行った.
私は,本社勤務の会社員時代はほぼ一日中,空調されたオフィスで仕事をしていたが,帰宅すると六畳の書斎兼寝室に引きこもり,冬は小さな温風セラミックヒーター,夏は扇風機で過ごしてきた.
ただし,うちの飼い犬のプー子 (トイプードル) は体温調節がへたな犬種であるため,家の中で彼女の行動範囲はエアコンで適温に調節してある.
ところが昨年の夏は,暑さがかなり身にこたえた.いよいよ老いて体力の衰えを自覚したのかも知れない.
それで,死ぬなら老衰で眠るように逝きたいものであり,熱中症で西方浄土に行くのは嫌だから,書斎にエアコンを設置することに決めた.
さてそういうわけで,ノジマでエアコンを眺めていると,側にいた店員が「何か御質問がありましたらどうぞ」と言う.
そこで「この 69,000 円のやつが一番安いですか?」と訊いてみた.
すると答えは
「そうですけど,もう少し上の,この 86,000 円の機種が大変お買い得です」
であった.
その機種は自動フィルター掃除機能付きの富士通ゼネラル AS-R22Fだった.価格は標準工事費込みである.
店員が言うには,ノジマ店頭価格が最も安い 69,000 円の機種でもフィルター掃除を週二回きちんとやれば問題はないが,掃除を怠ると効率が落ちてエコでないとのこと.
その点で自動フィルター掃除機能付き機種は年一回の手入れで済むし,自動掃除機能がないスタンダード機種で掃除が行き届かない場合と比較すると,少しくらいの価格差はランニングコスト差で回収できてしまいます,というのが彼の説明だった.
確かにフィルターの掃除は面倒であるので自動フィルター掃除機能付き機種がいいと思われるが,上位機種になると,パナソニック製などは一気に 120,000 円台になるので,富士通ゼネラル AS-R22F は第一候補だなあと思った.
エアコンについて検討したあと,Y!mobile のショップでポケット WiFi の解約を済ませ,藤沢に戻って駅の北口にあるビックカメラに行った.
ビックカメラのエアコンコーナーに行ったら,一番安い自動フィルター掃除機能付き機種は 120,000 円台のものだった.
店員が近寄ってきたので,「辻堂のノジマでは 86,000 円のがあったけど,ビックカメラは 120,000 円台が最安値ですか」と訊いてみた.
するとその店員は
「あ,その 80,000 円台ってのは去年の型落ち機種ですよ」と言う.
「ノジマさんは,去年の在庫を抱えて大変らしいです.型落ちでなかったらそんな安くはできませんよ.うちはおかげさまで2015年モデルは完売したので,そこまで安いのはないんです.すみませんねー」
と,聞きもしないことをペラペラとしゃべった.
念のため帰宅して調べてみたら,富士通ゼネラル AS-R22F は2016年モデルだった.
あのビックカメラの店員 (メーカーの派遣スタッフかも知れないけど) は,テキトーな嘘で他店を攻撃するとはふてえヤローだと思った.誰がお前んとこから買うか.
それが一昨日のこと.
昨日は昼前に再び辻堂のノジマに行き,富士通ゼネラル AS-R22F を購入した.
工事日とか保証とか色々決めて,ノジマを出たら飯時だったので,テラスモールの四階レストラン街で昼飯を食うことにした.
これは一昨日と同じ展開で,イントロと無関係に唐突に食い物話が始まるあたりが,なんかこう「孤独のグルメ」っぽくて,いいんじゃないでしょうか.
で,ざっと各店のランチメニューを比較検討した結果,RRainbowという店に入った.ダブルレインボウと読むらしい.ハワイアンな料理の店である.
ハワイの料理ってのは,例のロコモコ丼にしてもそうだが,ジャンクフードが多いのではあるまいか.
窓際の席に着き,丼ものなどのジャンクメニューを見たが,食欲をあまりそそられないので,あたりさわりのないカレーがいいだろうと思って,シュリンプカレーをウエイトレスさんに注文した.
そのウエイトレスさんは,どちらかというと厚化粧方面のかたで,しかしちょっと魅力的な微笑みを浮かべつつ,二百円プラスでソフトドリンクはどうですかと勧めてきた.
私はカエルと同じく水を飲みながら飯を食える人間なので,ソフトドリンクはいらないですと断った.
するとその厚化粧方面のウエイトレスさんは,ハワイアンな店なのに白いTシャツと花柄の長いパレオというタヒチアンな衣装を着ていて,少し勘違いしているのかなあと思ったのだが,そんな疑問はどうでもよくなる魅力的な微笑みを浮かべながら,二百三十円プラスでトッピングはいかがですかと勧めてきた.シュリンプカレーならチーズがおいしいですと言う.
ぐいぐい感の強い店だなとは思ったが,チーズカレーは食べたことがないので,物は試しと思ってチーズを追加した.
この店はテラス席がある.下の画像は店外の通路からテラスを撮ったものだ.
晴れて爽やかな日は,ここに席をとるのがいいかも知れない.
窓の外のテラス席をぼんやり眺めているとシュリンプカレーがやってきた.
想像していたのは,カレーライスの上に溶けたチーズがたっぷりと載っているものであったが,実際の一品はカレーソースの中にモッツァレラチーズが少し混ぜてあるものだった.
チーズの量は,普通のピザトーストに使う量の半分くらいと言えばいいだろうか.ほんのちょっとであり,これで二百三十円プラスはボッタクリじゃないですかと文句言いたいくらいのトッピングだった.
しかもモッツァレラだから,味も香りもカレーに完全に負けてしまって,やたら糸を引く以外のチーズ感はないのである.
そして,チーズのボッタクリトッピング二百三十円をつけてしまったのは私に想像力が足りなかったせいだと諦めるが,問題はベースのシュリンプカレーだった.
ひょっとしてこれは業務用カレーソースにエビを入れただけじゃないのか?
どうにも安食堂にありがちな味なのである.スパイシーさが全然なくて,糊みたいで,あからさまに申し上げれば,かなりまずい.
こんなカレーソースなら,藤沢駅の改札を入った正面にある「カレーステーション」のステーションカレー四百六十円のほうが旨い.
ついでに自慢するが,私の作るカレー,例えばこれのほうが遥かに旨い.
RRainbow のシュリンプカレーは,シュリンプ分の付加価値を考慮しても,カレーソース自体が安っぽいので,せいぜい八百円がいいとこじゃないだろうか.
RRainbow の料理人さんは,もう少し真摯に料理に取り組んだほうがいいと思う.あと,ウェイトレスさんはタヒチアンなパレオスカートじゃなくて,ハワイアンなムームーを着てください.ただし,ショートパレオなら,カレーがどんな味でも,また食べに行きたいと思いますので,そこんとこの南国ムードについてはよろしくお願いします.ごちそうさまでした.
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