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2016年5月17日 (火)

純愛の砂

(この記事は予約投稿です.筆者はただ今旅行中)

 深夜,一人静かに昔の歌に耳を傾ける.
 私は少年の頃から騒がしい曲が好きではなかった.ビートルズ来日で世間が大騒ぎしている時も,あんな曲のどこがいいんだろうと思っていた.今はもうカラオケに行くことはなくなったが,現役会社員当時は,飲めば大抵はカラオケに行き,同期入社の団塊オヤジがイエスタデ~イなどと歌うと,次に私はわざと「愛國の花」なんぞを歌ったものだ.

 以前の記事で大津美子の「ここに幸あり」のことを書いた.その時に紹介したキングレコードのCD『SP原盤再録による大津美子ヒットアルバム』(KICX3177) には,「ここに幸あり」の他に素敵な歌がいくつか収められている.
 その一つが「純愛の砂」.
 録音がひどいが,ネットにある「純愛の砂」を挙げておく.(このサイトが著作権的にどうなのか知らないけど ^^;)

 戦後,昭和中頃の流行歌の価値は,なんといってもその歌詞とメロディのリリカルな美しさにある.
 これぞプロの仕事といっていいが,しばらく後の時代につまらぬ歌を大量生産した演歌系商業作曲家と作詞家らの到底及ぶところではない.
 それじゃ演歌の連中と対極にあるシンガーソングライターたちに独創性があるかというと,そんなことはない.天才的な何人かのソングライターは別として,ストリート出身のポップス歌手たちの,手垢にまみれた「大切な何か」などという歌詞を聞くとうんざりする.

 ところで,ネットで「純愛の砂」を探したら,こんなのがあった.
 大津美子のオリジナルを木端微塵に粉砕するほどの破壊的下手さ加減なのだが,これはカラオケおばさんが自分で歌ったのをアップしたのだろうか,声が震えている.

 これって,ウェブを検索すると上位にくるので,ついクリックしてしまう人が多いのではなかろうか.閲覧視聴して「しまった,こんなの見ちゃったよー」と思うのだが,あとの祭だ.そういうことが積み重なって,検索結果のトップを維持しているのだと思う.検索サイトというものの欠点だ.

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