沖縄の旅 幸多かれと
私たちが歌う「歌」は,それを構成する歌詞と,メロディーなどの音楽的要素で構成されているのだが,それ以外の,歌が作られた背景のようなものが極めて大きな意味を持っている場合がある.
沖縄戦に看護要員として動員されたひめゆり学徒隊の愛唱歌「別れの曲」はたくさんの人が耳にしたことがあるだろう.
ところが,かなり前のことだけれど,閉館した私の個人サイトに沖縄旅行記の記事を載せた時は,ネット上に一つしかアップされていなかった.
それはそれで貴重な音源だったのだが,元の歌の持つイメージを少し損ねている部分があったのが残念だった.
しかし今日,沖縄旅行から戻って調べてみたら,上記のファイルとは別の「別れの曲」が昨年の六月に YouTube で公開されていたのを見つけた.
沖縄師範学校女子部・沖縄県立第一高等女学校の校歌と共に歌い継がれるこの歌の作詞者,太田博少尉は昭和二十年六月に糸満市伊原で戦死.作曲者の学徒隊引率教師,東風平恵位先生は六月十九日に第三外科壕で亡くなられた
修学旅行で沖縄を訪れた経験のある生徒たちが,折に触れてこの美しい歌を口ずさみ,いつまでも忘れませんように.
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