幼児退行 おいおい
『ドラえもん 新・のび太の日本誕生』が大ヒットして,三週連続で観客動員首位なんだそうだ.興行収入は二十億円を突破.これは『魔女の宅急便』クラスだね.
近場で辻堂テラスモールの中にある 109シネマズのサイトを覗いて,今朝(4/4 月曜日) のシート予約状況をみたら,他の洋画邦画はみんな全部の上映回が○なのに『新・のび太の日本誕生』だけに△が二つ付いている.
先週発売の週刊文春に,辻村深月さんが次のように書いている.
《強敵ギガゾンビとの最後の戦いに注目して欲しい。私たち人間が重ねてきた時間の重みを舐めるなよ! と言わんばかりの脚本に、劇場で鳥肌が立ちました》
今のオジサンオバサンや爺さん婆さんと,若い人 (辻村深月さんみたいな三十代を含む) では,「鳥肌が立つ」の意味が全く異なっていて,いまや誤用が優勢になっているのはよく知られているところであるが,しかし当然ながら作家である辻村さんは本来の意味を知りつつも敢えて誤用しているものと想像される.ま,それはさておき辻村さんの煽り《私たち人間が重ねてきた時間の重みを舐めるなよ!》に私は浮き足立って,『新・のび太の日本誕生』を観たくなった.
二十年前,うちの息子や娘が大きくなって,もう親と一緒になんか映画を観に行かなくなってしまったあと,私は一人で藤沢の映画館へジブリの作品を観に行った.『もののけ姫』だったかな.そしたらチケット窓口の女性に「これは子供の映画ですけど,いいですか?」と言われた. (--;)屈辱.
そういうトラウマがあるので,観に行こうか行くまいか今悩んでいる.ネットでチケットを買っても,しかしモギリのお嬢さんはいるから,その眼が「なにこのじじい」とか言ってたりするだろうと思うと怖くて行けない.
神奈川県の小中学校の春休みは今日か明日で終わるらしいのだが,そのあとの水曜日はレディースデイで,小心者の爺さんはこれまた怖くて行けない.その次の木,金曜日の予約状況をみて決めることにする.
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