福島観光点描 (四)
ツアー三日目の最終日は,花見山公園の散策と三春滝桜を見物する予定.
いずれもとうに桜花の時季は過ぎているが,花見山公園は桜の他に色々な樹が花を咲かせていると添乗員さんが言う.
ただし,行ってみたらアマノガワはまだ咲いてました.
私は黄色い花が好きで,レンギョウもその一つ.
あとはキクモモが目に鮮やかであった.
花見山公園一帯は,民家の庭にも見事な樹がありましたな.
さて花見に欠かせぬものは露店屋台である.
福島県内の観光地,至る所に「焼だんご」あり.これって,群馬の焼饅頭が群馬県民のソウルフードであるように,福島県民のソウルフードなのであろうか.
みたらし団子などの普通の団子に比べると,かなり大きい.食事代わりにできそうだ.小腹がすいていれば食べてみたかったのだが,朝飯を食ったばかりなのであきらめた.
銘菓の類も店が出ていて,創作菓子「いもくり佐太郎」と,「柏屋薄皮饅頭」を買い食いした.
「いもくり佐太郎」は何の変哲もないスイートポテトだが,「柏屋薄皮饅頭」の餡はうまい.
旅から帰って,薄皮饅頭を食いながら柏屋のサイトを閲覧したところ,私たちのツアーが福島を訪れる数日前(4/16) に「日本三大まんじゅうサミット」が開催され,翌日に《 「日本三大まんじゅう宣言」を採択しました》という.私は知らなかったのだが,何だか饅頭界はすごいことになっているようなのだ.
花見山公園散策あたりまではよかったのだが,次第に雲行きがあやしくなってきた.三春滝桜に到着したところで,ポツポツと降り始めた.
滝桜は全くの葉桜.
これを眺めていても仕方ないので,近くの屋台で売られていた「三春名物 三角油揚」を食べてみた.形こそ変わっているが,油揚以外の何物でもない.でも頑張ってください.
以上で福島の桜見物ツアー終了.
観光バスは郡山駅に向かい,現地バスガイドさんたちとお別れしたあとは,駅ビルでお土産購入の自由時間.
私は駅ビル一階にある大きな土産物屋で福島の地酒「特別純米酒 栄川」を買い,柏屋の「薄皮職人手づくり薄皮饅頭」(通常品より少しお高め) のバラ売りを買って立食いし,ついでに同じく柏屋の「くるみゆべし もちずり」を購入.
いったん店を出て隣にあった駅蕎麦に入って,かけ蕎麦を食った.北関東以北の立食い蕎麦ってのは,東京のようにつゆが甘ったるくなくてレベルが高いなあ.
それから駅ビル一階のカフェに入ったのだが,そこは,ちょっと変わった福島県内企業である向山製作所がやっている店だった.コーヒーを注文したら同社製品の生キャラメルが一つ付いてきたので食べてみたら,これが割とおいしかったので,カフェ隣接の売店でたくさん買い込んだ.
カフェの店内に置かれていた原発事故関連書籍を読んだら,同社の生キャラメル事業の奮闘が紹介されていた.福島県内産の食品は今もまだ苦しい状況にあるだろう.風評に負けぬよう,向山製作所の健闘を祈る.
(了)
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