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2016年4月17日 (日)

熊本地震

 東日本大震災からわずか五年にして今度は九州かとの思いがする.

 NHKの報道と解説を聴くと,九州は北方向と南方向に引っ張られていて,その運動によって生じた大きな地溝帯 (別府 - 島原地溝帯) が,熊本県から大分県にかけて存在しているという.またそこを複数の活断層が走っているのだという.この地溝帯と活断層のことは,被災地の方々は知っていたことなのだろうか.それとも,地震発生確率を低く見積もっていた地震学者の後出し情報なのだろうか.
 テレビ画面に映された地図を見ると,熊本県内 (と西側の沖) および大分県に明瞭に活断層が描かれている.それならば「あなたの家は活断層の上にあります」と行政から教えてもらっていたのだろうか.

 私が住んでいる神奈川県内の活断層は公表されている.しかしそれを見れば位置はわかるが,その活断層が動いたときにどれくらいの地震になるかは,素人には全くわからない.
 その他に首都直下型地震のこともあるし,私の生きているうちに大地震に被災することを覚悟してはいるが,日々の防災意識 (というか,地震は防げないから被災後の対策だけれど) に怠りはないかというと,大丈夫だと言いきれない気もする.

 うちは飼い犬がいるので,避難所に入れない (註1)
 そのために水と食料,電池や燃料等の必需品は二週間程度の孤立に耐える備えをしている (註2) が,東日本大震災のあとに購入した救急医薬品の中には,期限切れのものがあるだろう.点検しなければ.
 一般医薬品はまだいい.医師に処方箋を書いてもらっている薬は,残り少ないときに被災したらアウトだ.こんど掛りつけの医師に相談してみようと思う.

(註1)
 環境省と地方自治体は,災害時にはペットと同行避難するよう推奨しているが,実際には避難所に被災者のコミュニティができて,それが避難所を「仕切る」から,ペットがいる人間は拒否される可能性が高い.東日本大震災の教訓の一つだ.
 今回の熊本地震でも,テレビ報道を見ていたら,犬をリードで庭に固定して避難し,二日後に自宅が大丈夫か見に来て「あ,生きてる」と言っていた飼い主がいた.
 ペット同行で避難所に入れるなら連れて行っただろうが,白眼視されることがわかっているから置いて行ったに違いない.
 テレビ画面に映ったその家は完全倒壊に近く,倒壊したらその犬は死んでいたであろう.そして遺骸をみつけて飼い主は「あ,死んでる」と言うのか.私はいやだ.
 私は私の犬と必ず同行避難する.避難所に入れなければ,どこか安全なところにテントを張って救援を待つつもりだ.

(註2)
 東日本大震災の教訓の二つめ.避難所にできた被災者のコミュニティは,避難所に届けられた救援物資が,避難所外の被災者に配付されるのを拒否することがある.いい悪いではない.ほんのわずかな食べ物を分け合い助け合う人々がいれば,その対極に自分の分け前を減らしたくない人もいる.それが人間というものだ.
 東日本大震災のとき,犬づれでは避難所に入れてもらえず,そのため食べるものをもらえず,しかしかといって愛犬を捨てることができず,ガレキの中で犬と共に死を覚悟した老女のことを私は忘れない.(この人は,避難所外で孤立した人を捜索したボランティアに救出された)
 要するに,災害時にペットと同行する飼い主は,公的支援が始まるまで,たぶん二週間くらいは孤立してでもペットを守る気概と備えが要る.

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