画家ドガについて (三)
最近まで私は山田五郎氏 (以下敬称略) については,テレビ番組のコメンテーターとして時折見かけるなあという程度で,ほとんど知るところがなかった.あの独特の容貌だから,まさか美術評論家だとは思いもしなかったのだが,アマゾンで美術関係の書籍を漁っていたら,『ヘンタイ美術館』(山田五郎,こやま淳子共著;Kindle版) が「おすすめ商品」として目に入ったのである.
それでアマゾンで『ヘンタイ美術館』を探して商品説明を読むと
《巷の美術展が軒並みいっぱいになり、西洋美術に興味のある人口はとても多い昨今。
けれどその実、本当のおもしろさがわからないまま、漫然と絵を眺めている人が大多数なのではないでしょうか。または次々開催される美術展のどれから行っていいのかさえ、わからない人も多いのではないでしょうか。
この『ヘンタイ美術館』は、美術評論家・山田五郎さんを館長に見立てた架空の美術館。美術に興味はあるけれどどこから入っていいのかわからない、という方々に向けた、西洋美術の超入門書です。》
とあり,購入者の評判がとてもいいので読んでみて,ようやく山田五郎が美術評論家であると知った次第.(汗)
この本の内容に関しては後述するが,購入者レビューにも書かれているように,美術関係の本でありながら掲載されている絵画の画像が白黒でしかも小さく,この点は読者に対する配慮に大きく欠けているのだが,しかし私の購入したのが Kindle版であるため,ウェブ上にある絵画の画像をブラウザに表示させ,その横に『ヘンタイ美術館』を開けば,これはソフトカバー版を読むよりずっと快適に読書できる.買うなら Kindle版をぜひ勧めたい.
(続く)
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