みちのく一人旅
さて今週は会津若松へ観光に行ってくる.
福島観光というと思いだすのは稲村重信という人物だ.彼と,その煽動に乗って福島県民を誹謗した連中は今どうしているのだろう.一昨年,糸井重里さんが福島の桃を買ったときの画像をネットに上げた際に,叩きまくろうと騒いだけれどあまり世間の注目を集められなかったようだったが.
稲村重信という人はなかなか狡猾で,有名な反福島県民アジテーションの一部を引用すると以下の通り.
《福島を忘れないで下さい、でも、福島に来ないで下さい、福島を忘れないで下さい、でも、福島のものを食べないで下さい。皆さんが福島に観光にいらっしゃると、子供が逃げられなくなります。皆さんが福島のものを食べると、福島の子供達が放射性物質を食べることになります。》
彼は,福島の被災地で奮闘した自衛隊員やボランティアに行った人々や,復興支援のために福島の産品を取り寄せて購入したり旅行に出かけたりする人たちを直接攻撃するのはいかにもまずいので《皆さんが福島に観光にいらっしゃると、子供が逃げられなくなります。皆さんが福島のものを食べると、福島の子供達が放射性物質を食べることになります》という奇妙な理屈をこねくり出したのだった.
加えるに,彼は《福島に来ないで下さい》とアジったが,この「来ないでください」という言い方が狡猾極まりない.自分は被災者でもなんでもなく,東京でアジってるのだから,日本語としては「福島に行かないでください」と言わねばならぬ.しかるに《福島に来ないで下さい》と意図的に言うあたりが,この人物の人間性をよく表している.
本気で《福島に来ないで下さい》と言いたいなら,東京ではなく福島県内の飲食店の店頭で観光客に向かって言わねばならなかったのだ.そして,これまで何度も福島県を訪問された天皇と皇后にも,不審者は近寄れないだろうからマイクとアンプを使ってでも,《福島に来ないで下さい》と現地でお二人にちゃんと聞こえるように言えばよかったのだ.「天皇と皇后が福島に来ると福島の《子供が逃げられなくなります》だから《福島に来ないで下さい》」と.
ま,いいや.ああいうやり方で世渡りする人のことは放っておいて,話は会津若松だ.
ネットで福島の郷土料理について色々調べてはみたのだが,食い物は食べてみないとわからぬから,隔靴掻痒とはこのことだ.
こういうときに便利なのは,ブフェで提供される料理だろう.ブフェなら,色んな郷土料理を少しずつ賞味できる.そう思って色々調べたら,東山温泉に朝食も夕食も郷土料理を揃えたブフェで食べられる旅館があったので,そこに宿泊予約をとった.
朝と夜はそれでいいとして,あとは昼飯を二度,市内の店で食べることになるが,これはもう出たとこ勝負にしよう.
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