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2016年3月 9日 (水)

『スープ屋しずくの……』

 東海道線藤沢駅の南口側駅ビルに小さな書店がある.先日,その入口近くに友井羊『スープ屋しずくの謎解き朝ごはん 今日を迎えるためのポタージュ』(宝島社文庫,2016/2/18) という長いタイトルの文庫本が積まれていたので買ってみた.友井羊は2011年に『僕はお父さんを訴えます』で第10回『このミステリーがすごい!』大賞の優秀賞を受賞してデビューした作家だそうだが,私はまだ一冊も読んでいないからである.
 さてこの本に書かれている著者紹介に《國學院大學文学部を卒業後、ライターや契約社員、ニートなどを経て……》とある.著者は会社にきちんと勤めたことがないためだろう,この連作短編集に収められた第一話「モーニングタイム」の中で,「コスト」と「ヘッドハンティング」を誤用している.使い慣れない言葉は調べてから書くようにしなければいけない.またさらに悪いことに,p.57 にミステリーとして致命的な瑕疵がある.
 第一話だけで三つも欠陥がある短編推理小説集を,よくまあ出版したものだと感心した.担当編集者は一体何をしていたのだ.
 この本の目次を見ると短編四つとエピローグが入っているのだが,これ以上読む価値なしと判断してゴミ箱に叩き込んだ.友井羊,才能なし.あ,本と燃えるゴミは分別しなければ.

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