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2016年2月20日 (土)

長谷寺の花

 昨日,何気なく鎌倉文学館のウェブサイトを覗いてみたら,昨年末からずっと「作家の身のまわり」と題した展覧会をやっている.ま,行かなくても何が展示されているか想像はつく.あーそうですかわかりました,としか言いようのない文鎮とか万年筆であろう.
 それはそれでいいとして,最新ニュース欄に
「愛は言葉だ! 文豪のハートにふれるバレンタイン」1月30日(土)~2月14日(日)までイベント開催中です。詳細はこちら>>
とあった.先週までやっていたイベントの告知である.それでリンクが張られている「詳細」を見てみると,以下のような内容の展示会が開催されていたのであった.

特別企画(1) バレンタイン特別展示
……夏目漱石、与謝野晶子、太宰治ら文豪の愛にまつわる作品を、直筆資料やパネルで紹介します。

は良しとして,

特別企画(3) 「実篤チョコ」特別販売
武者小路実篤記念館で毎年売り切れ必至の大人気商品「実篤チョコ」を、今年も個数限定で販売します。チョコレートはモロゾフ製、1缶540円(税込)

というしょーもない展示会のようであった.バレンタインに「実篤チョコ」て,聞いただけで腰からへなへなと崩れ落ちるが,毎年人気の企画とは知らなかった.どうせ箱に「仲よき事は美しき哉」とか「天に星 地に花 人に愛」とか書いてあるんだろうとウェブ検索してみたら,こういうベタな展開だったので,私はへなへなと腰が砕けてイスからころげ落ちた.
 しかし,ころげ落ちた体勢を立て直して告知の続きを見ると,

特別企画(4) 『ビブリア古書堂の事件手帖』イラスト原画展
北鎌倉の古本屋を舞台にした三上延の大人気シリーズでTVドラマ化もされた「ビブリア古書堂の事件手帖」は現在までに6作が刊行されています。 昨年に引き続き、ドラマのロケ場所になった館内談話室で越島はぐ氏の表紙原画を展示します。 協力:株式会社KADOKAWA メディアワークス文庫編集部

とあるではないか.
 うわーっ,行けばよかった.一週間前にこれを見ていたらなー.去年もやったのか,くそー,と地団太踏んだが,あとの祭であった.
 とはいうものの,昨日は快晴でたいへん暖かく,家に引きこもっているのも何だか愚かしいと思われたので,鎌倉に出かけることにした.
 例のごとく藤沢駅から江ノ電バスに乗り,長谷観音バス停で降りた.長谷寺の山の上にある店「海光庵」から早春の由比ヶ浜を眺めようというのである.
 バス停からすぐの長谷寺境内に入ると,梅やら河津桜やらの花の盛りであった.私の好きな万作の花も咲いていた.

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 海光庵に入って席に着き,昼飯がわりに冷や酒一合と味噌田楽 (ただしこんにゃく) と串団子を頼み,しばらく春の陽に光る海を楽しんだが,ここまで来たのだから鎌倉文学館に寄ってから帰ろうと思った.

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 で,鎌倉文学館の二階展示室をずっと観ていったら,なんとまあ《『ビブリア古書堂の事件手帖』イラスト原画展》をまだやっていたのである.
 『ビブリア古書堂の事件手帖』が売れに売れたのは,ヒロイン篠川栞子の小説中のキャラが立っていることもあるが,越島はぐの描く栞子のイメージの寄与が大きかったと思う.今もやっている原画展には,文庫に使われた表紙絵,口絵の他に数枚の原画が展示されている.『ビブリア古書堂の事件手帖』ファンは,まだ間に合うから鎌倉文学館へ急げ.

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