« O・ヘンリーと蕎麦 (二) | トップページ | O・ヘンリーと蕎麦 (三) »

2016年1月29日 (金)

新聞は文春をナメてはいけない

 今週の水曜日(1/27) 午前,安倍首相の施政方針演説などに対する各党代表質問が行われた.
 この中で首相は,甘利明経済再生担当相と秘書が建設会社から現金を受け取ったとする週刊文春の報道に関して,甘利氏には重要な職務に引き続きまい進してもらいたいと述べて,続投させる意志を表明した.
 同日午後,ニッポン放送を聴いていたら,某評論家が次のような趣旨の発言をした.
〈発言趣旨〉
 週刊文春の記事は,発売前日にはゲラが永田町に出回る.安倍首相と甘利大臣は,そのゲラを確認した上で,乗り切れると判断して甘利続投を表明したのであろう.私(某評論家) はそのゲラを読んでいないが,文春の記事第二弾は大した内容ではないだろう.

 実際にはどうだったかというと,首相は翌日発売される文春の記事内容を確認することなく,その前日に甘利続投を打ち出したのである.そして発売された文春の記事を読んで甘利続投を撤回し,更迭したのであった.
 その某評論家は〈週刊文春の記事は,発売前日にはゲラが永田町に出回る〉などと,よくまあ口から出まかせのことをペラペラしゃべったものだ.週刊誌の記事内容が発売前に漏れることはありそうなことだが,いつもそうとは限るまいに.
(その後のテレビ報道によれば,印刷された文春現物のコピーを議員たちは水曜日の午後に入手したらしい.評論家宮崎哲弥によれば,文春は原稿管理が極めてしっかりしていて,原稿段階の文春記事を知ることは非常に難しいらしい)

 全国紙各紙は,甘利の秘書は建設会社から受け取った現金を返却したと報道する (告発者は否定) など,甘利サイドに寄った報道姿勢を見せていた.以前からそうであるが,新聞業界は束になっても文春一誌の調査報道能力にかなわないのであるからして,毎週の文春の記事を確認するまでは,先走った報道を控えたらどうかと思う.

|

« O・ヘンリーと蕎麦 (二) | トップページ | O・ヘンリーと蕎麦 (三) »

新・雑事雑感」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 新聞は文春をナメてはいけない:

« O・ヘンリーと蕎麦 (二) | トップページ | O・ヘンリーと蕎麦 (三) »