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2015年12月22日 (火)

フォースと共に

 昨日は,湘南テラスモールの中にある 109シネマズに『スター・ウォーズ フォースの覚醒』を観にいってきた.
 先週あらかじめ,2D字幕版のチケットをネット購入しておいたのだ.
 観客の中にはちらほらと私と同じくらいの年輩者の姿が見えて,その皆さんと懐かしい画面を楽しんできた.
 ひょっとすると今作から,テイストが本編六部作とはがらりと変わってしまっているのではないかと思ったのだが,それほどでもなかったのは,まあよかった.
 ではあるけれど,『フォースの覚醒』は内容的に,新しい登場人物の紹介と前六部作へのオマージュであり,映画作品としては自立していない.これは次の二作品へとファンを誘うイントロであると言っていい.それ以上のものではない.
 ところが,先週の東京新聞に掲載されたレビューがネタバレであるとして,《【炎上】東京新聞にスターウォーズ最大の秘密が掲載されて完全ネタバレ / ファンがマジでブチギレ おもしろさが半減するほどのネタバレ 》という騒ぎが起きている.

 何をいってんだろうね.まず第一に,鑑賞前にネタを知ったから《おもしろさが半減》したのであれば,もともとその程度の映画だったのだ.ディズニーと監督の巧妙なマーケティングに踊らされて過大な期待を抱いた己を阿呆だったとあきらめなさい.
 次に,『スター・ウォーズ』ファンなら,なぜネタバレ記事を読んだのだ.自分でおもしろさを半減させたのだから,文句を言ってはいけない.
 万引きして補導された中学二年生が「盗みやすいように商品陳列しているコンビニが悪いんだ僕は悪くない」と言い張るのに似ている.似てないか.まあいいや,自ら進んで暗黒面に落ちた己を阿呆だったとあきらめなさい.
 余談だが,今作に登場したちんぴら悪玉で,ダース・ベイダーを小型にしたようなカイロ・レンが見事に中学二年生である.古いファンは大笑いしてくだされ.(ということは,今作で許されざる罪を犯し人道を踏み外したカイロ・レンが,次作以降,ちんぴら悪玉から巨悪化していく過程がきちんと描かれるのかどうか,興味持たれるところだ)

 上に《これは次の二作品へとファンを誘うイントロであると言っていい.それ以上のものではない》と書いたが,その意味で,登場した新ヒロインがこれからどのような活躍を見せるか,大いに期待できるイントロではある.
 ともあれ,この爺さんは事前に出たネタバレ記事には目もくれず,クライマックスでトイレに行きたくなったらどうしようと心配した尿意に襲われることもなく,映画を楽しんできた.尿意と共にあらんことを.違うな.まあいいや.

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