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2015年12月 7日 (月)

人の上に降る雪

 昨日の記事《軽佻浮薄 》で,勝部元気をボロクソに貶した.その前は《フードファディズム業界 》を南清貴を槍玉に挙げ,さらにその前は《ペテン師郡司和夫 》で郡司和夫を罵倒した.    

 私はこの連中のような,文章を書くに際して調べものをするわけでなく,勉強をするでなく,ネット上でテキトーな思い付きを書き殴って金を得ているやつらが大嫌いなのである.そもそも文章の中身を支えるべき彼らの仕事自体がテキトーな嘘八百だから,文章の質の低さにはまことに嘆かわしいものがある.

 これに対して,紙媒体を中心にものを書いてきた人々はさすがに違う.
歳月の雪は人の上に均等に降る。積もったかたちは人それぞれだが、高度経済成長時代を生きて、いま老いようとしている男たちの上に降る雪は、大筋「ショージ君」と似た積もり方をするだろう。
 これは東海林さだお『そうだ、ローカル線、ソースカツ丼』(文春文庫) に関川夏央が書いた巻末解説からの引用である.
 人の生きてきた年月を降る雪に例えるのは,関川夏央のオリジナルではないかも知れぬが,上に引用した文章は確かに関川夏央の文体であり,それ故に私たち還暦過ぎの男たちの胸にしみじみと沁みる.

 今週は友人たちとの昼食会がある.酒を酌み交わしながら互いの肩の上に降った雪を見れば,それはきっと似たような形に積もっていることであろう.

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