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2015年11月27日 (金)

義務教育からやり直しなさい

 腰痛でベッドに伏せっている.私は慢性の腰痛持ちではあるが,今現在の痛みは「ギックリ腰系統」のやつだ.まあ数日でよくなるだろうとは思うが,このような何かにつけて不如意のときは大したことないことでも向かっ腹が立つ.こらえ性なく,スルーということができない.
 さっきラジオを聴いていたら,放送作家の増山実という人が書いた『勇者たちへの伝言 いつの日か来た道』なる小説を紹介していた.二年前に角川春樹事務所から単行本で出版されて,先月,ハルキ文庫に入ったという.売れているらしい.
 増山実の人物像はよくわからぬのであるが,大阪のABCテレビで放送されているバラエティ番組『ビーバップ!ハイヒール』の放送作家であるらしい.ネット上の顔画像をみたところ,若くはないが年寄りでもないという印象である.

 で,この小説の題を聞いて私はベッドからころげ落ちた.
「いつの日か」は,日時は定かではないが将来起きることについて用いる表現である.
 従って「いつの日か来た道」としたのでは,「いつの日か」が未来のことであるのに「来た道」が過去のことだから,まるで日本語になっていない.つまりこの増山実という男は「いつの日か来た道」と「いつか来た道」とをごっちゃにしているのだ.同じ意味だと思っているらしい.堂々とこんな本を書く男が放送「作家」だというから,驚きのあまり私はベッドからころげ落ちたのである.腰痛なのに.
 さらに言うと,角川春樹事務所には,無教養な著者に日本語の間違いをきちんと指摘できるまともな編集者がいないと思われる.角川春樹の会社だから仕方がないと言えば言えるが.

 アマゾンのレビューを読むと,この『勇者たちへの伝言 いつの日か来た道』には在日朝鮮人のことが出てくるようだが,この程度の頭の男の書いた話だから,読む前から程度が知れる.ええいっ,腰が痛いっ.

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