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2015年11月17日 (火)

ゴーストバスターズ

 すっかりストーリーを忘れてしまったので,BDを購入して再度鑑賞した懐かしの『ゴーストバスターズ』の感想を短く以下に.
 この映画,現在の観客の鑑賞に耐える作品でありますね.三十年も前のものなのに,とても楽しい娯楽映画に仕上がっている.
 現在の高度なCGを駆使した映画に比較すれば,レトロ感はあるものの,蘇って降臨した破壊神とゴーストバスターたちの戦闘で高層ビルが爆破される映像なんか,よく撮れていると思う.ただし,その破壊神そのものは温泉場の場末にいるダンサーみたいな感じで,よろしくない.あー,場末のダンサーって私は見たことないですけどね.おい.
 この破壊神が,あの伝説の間抜けなボスキャラ「マシュマロマン」に変身するわけだから,それとの対比で,例えばおどろおどろしいメソポタミア風の豪華な美女とか,もう少しなんとかならなかったものか.

 こう書いて思ったのだが,映画『ネバーエンディング・ストーリー』のチープ感は,お粗末な特撮のせいもあると思う.とても『ゴーストバスターズ』と同年の作品とは思えない.
『スター・ウォーズ』が1977年だから,『ネバーエンディング・ストーリー』はその七年後に製作されたわけだが,特撮は『スター・ウォーズ』よりもずっと後退してしまっている.
 私たちが子供の頃,マンガ作品をテレビ化するときにアニメではなく「実写版」というのが作られたもので,鉄腕アトムなどは動画を今でも閲覧できる.『ネバーエンディング・ストーリー』には,その「実写版」のチープ感に近いものがある.
 だがしかし,とも思う.
 『オズの魔法使』(1939年) は「実写版」の手法で作られているが,歴史的名画の一つだ.
 つまり映画『ネバーエンディング・ストーリー』が愚作であるのは,原作 (原作者の品性) も脚本 (←いじめられっ子が仕返しのいじめをする) もダメなのに,特撮も手抜きだったからだ.酷評すぎますか.そうですか.

 ちなみに,アマゾンで『ゴーストバスターズ』のBDを買ったら,それ以来ブラウザに「ゴーストバスターズのコスプレ衣装」の広告がやたら出てくる.これは映画と異なって,セクシーな女性が着用している.
 ところがこのコスプレ衣装,オリジナルの『ゴーストバスターズ』で使われているバスターズ作業服とは全くデザインが異なる.
 不思議に思っていたら,これはどうやら企画倒れになったような『ゴーストバスターズ』第三作で使われるはずのものらしい.新しいゴーストバスターズは女性たちだけのチームだという.コスプレ好きの向きはご検討を願いたい.おい.

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