ネット上の文章作法
私のブログに,工藤憲雄という人物がコメントを書き込むのであるが,ネット上の文章作法をわきまえぬコメントなので公開していない.
最近の書き込みは,全文以下の通りである.
《「ステマ工藤憲雄先生のコメントが短すぎて不明」に答えます。わかりやすく書いてもみなさんには100頁ほどになりますので無理です。「閾値をもたない糖鎖腫瘍マーカー」をお読みくださればほとんどご理解できます。最もこれだけでも数百ページございますが。知りたければ面倒がらず探索ください。ステマ工藤憲雄先生だけでなく協和キリン・三菱化学メディエンス・群馬大学の研究員が開発スタッフとして参加しています。特許の発明者に群馬大学の研究員が名を連ねています。近藤氏の応援団どころか近藤氏の重大な誤りを指摘して科学的根拠にもとずく「がんもどき理論」の誤りを報告しています。江分利万作さんはお読みになっていないようですね。》
ブログの記事へのコメントは,記事中のどの部分に対する意見であるかを先ず書かねばならない.これはブログ記事に限らず,およそ文章のやり取りにおける最低限の約束事である.
しかるに工藤憲雄氏のコメントは,ブログ記事のどの箇所に関する意見であるかが書かれていない.というより,ブログ記事に無関係に自分の書きたいこと (不特定多数に対してアピールしたいこと) を書き込むのである.そのことについて私は「ステマ」と皮肉り,
《この御仁は,コメントを書き込むのはいいが,短すぎて何がいいたいのか不明だ.このブログだけではなく,あちこちのブログに,記事に何が書かれているか全く無関係に自分の言いたいこと (私はパテントを取ったということ) を書き込む.スパムのようなものだ.ネット上にも礼儀と作法というものがある.困った人である》
と記事に書いた.工藤憲雄氏のやっていることは,掲示板への投稿であれば「自分のブログに書け」と叱責される行為だからである.
そしたら《わかりやすく書いてもみなさんには100頁ほどになりますので無理です》だと.「わかりやすく書いてもみなさんには無理」ならば,他人のブログにコメントなんぞ書き込むなと言いたいが,私が言っているのは,そもそもそういうことではなく,ブログ記事へのコメントに関する最低限の約束事をわきまえた,まともな日本語の文章を書いてくれということなのである.
例えば《…をお読みくださればほとんどご理解できます》は日本語になっていない.「ご理解していただけます」または「ご理解いただけます」,あるいはただ単に「理解できます」でよろしい.一番良いのは「理解できます」だ.
それから《100頁ほどになりますので》についてだが,ブログのコメント欄には「頁」という概念がない.文章の長さを言いたいのなら,「頁」でなく「字数」を用いるべきである.
また,このセンテンス《わかりやすく書いてもみなさんには100頁ほどになりますので無理です》を日本語として適切な語順に書き直すと,「わかりやすく書いても100頁ほどになりますのでみなさんには無理です」となるのであるが,すると今度は「みなさんには無理です」が意味不明となる.「みなさんには理解することが無理です」なのか「みなさんには読むこと自体が無理です」か,どっちなんだ.このような場合は,例えば次の例文のように書かねばならない.
例文;こういう非論理的な文章を書いて平然としている工藤憲雄氏には,日本語よりも論理的な言語である英語で書かれた論文を読んで理解することは無理です.
しかし,だなあ.これじゃあ中学生の作文を採点している国語教師の気分である.こんなことも一々指摘しなきゃならん御仁につきあっている暇はないのだが,時間を割いて添削して差し上げた.感謝してもらえれば幸いである.(公開が憚られる無礼なコメントをつけられたので,慇懃無礼に書いてみた〈笑〉.これでストーカー行為をやめてもらえれば嬉しい.無理かな.無理だろな)
以上.
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