マック崩壊 (四)
話は横に逸れるが,日本の食品産業全体を見渡すと,製造業のうちで比較的規模の大きい企業は,労働基準法や労働安全衛生法を遵守する姿勢ができている.これは戦後の労働組合運動が獲得した成果であるといっていい.
その一方で,日本の食品産業の主体をなしている中小の食品製造業の場合は,労働組合と無縁な会社が多いために,経営に対する監視機能がなく,労働法どころか食品衛生法などの法律の遵法レベルでも,かなり問題があるだろうと推測される.
食品製造業にはこのような二極分化構造があるわけだが,それでは外食産業はどうかというと,企業規模がかなり大きいにもかかわらずコンプライアンスに大きな問題を抱えている企業が存在する.これがいわゆるブラック企業問題で,その先駆けが日本マクドナルドの「マクドナルド訴訟/名ばかり管理職訴訟」であり,現在のワタミフードサービス株式会社や株式会社ゼンショーホールディングスに代表される悪質企業の存在に繋がっている.
ブラック企業問題の全貌を語ることは私の短いブログ記事の手に余るので Wikipedia【ブラック企業】に譲るが,この「名ばかり管理職訴訟」によって,マックのイメージは「まずくて健康によくない上に従業員を使い捨てにする」となった.
私の四十年以上の会社員人生で色んな会社のありかたを見聞してきたが,およそ人間でも法人でも,甲法律を守れない守らない者は乙法律も守れず守らない.
我が国の労働法の隙間を突くような企業が,食品衛生法を軽んじるのは当然の帰結であった.
(続く)
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