マック崩壊 (三)
ハンバーガーのパテを製造するに際して,それに適した肉を挽肉にするのではなく,赤身肉と脂身を別々に挽き,これを混ぜる製法は特に企業秘密ではなかったようだ.私はこの製法を,日本マクドナルドと契約したことがある商品開発コンサルタントによる食品企業対象のセミナーで聞いて知った.
講師は「この方法なら世界中で同じ味を提供できる」と胸を張っていたが,それはマックの顧客にとって何かメリットがあることなんだろうかと私は疑問に思った.
「この味はアメリカの人が食べているのと同じ味なんですよ」と言われても嬉しくも何ともない.
そんなことよりも,食べ物はおいしいかどうかだ.
はたしてこんな商品開発をしているうちに「マックはおいしくない」という評価が固まってしまった.
そして「マックはおいしくない」に対しての日本マクドナルドからの回答は,メガマックとかクォーターパウンダーとか,もう本当に栄養バランス崩れまくりのジャンクフードメニューであり,「マックはまずくて健康によくない」ということになってしまった.
そうこうしているうちに日本マクドナルドを襲ったのは,名ばかり管理職問題だった.
(続く)
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