だめな連鎖
昔々,ザ・フォーク・クルセダーズが解散したあと,はしだのりひこ は加藤和彦,北山修と同じステージに立つことがなかったわけだが,仲たがいしたとかの噂もなかったから,これが前から不思議だった.
三人がバラバラになったというならともかく,坂崎幸之助が はしだ の代わりに入って何度か期間限定再結成イベントをやっているので,つまるところ,はしだのりひこ と加藤,北山の音楽性の違いなのかなあ,とは思いつつ昨日,何か書いてないかと Wikipedia【ザ・フォーク・クルセダーズ】や,メンバー三人に関する記載を覗いてみた.
しかし結局特に目新しいことは書かれていなかったのだが, Wikipedia【はしだのりひこ】に《「嫁ぐ日」が水平ヒットとなる》とあるのを見つけて,ああそうだそうだ,と遠い目になってしまった.
「嫁ぐ日」はテレビ番組「凡児の娘をよろしく」の主題歌だった.
「凡児の娘をよろしく」は,Wikipedia によると1972年4月6日から1979年3月29日までフジテレビ系列で放送されていた.
私は何となくもっと以前からやっていた番組のような気がしていたのだが,Wikipedia の記述を読むと,これは同じ西条凡児が司会をした「おやじバンザイ」との混同だった.
それはともかく「嫁ぐ日」は,ボーカルの細くふるえるような歌いぶりが印象的ないい曲だった.
と懐かしく「嫁ぐ日」を聴いたのだが,演奏が終わると自動的に次の曲がかかった.YouTube の「ミックス」ってそういう動作をするのか.(←追記;これ間違い.自動再生がオンになっていたのだった)
で,あえてキャンセルせず,だらだらと視聴を続けていたら,シモンズとか Betsy & Chris や本田路津子あたりは無問題として,どこからか道を踏み外して「宗右衛門町ブルース」を口ずさみながら聴いている自分に気が付いて,我に返った.
これはいかんと,元に戻るつもりで「嫁ぐ日」で検索したら,吉永小百合さまの「嫁ぐ日まで」がヒットした.ああこれは東京オリンピックの前年の昭和三十八年,私が中学生になった年の歌であった.
「嫁ぐ日まで」を聴いて,あの頃は日本中が…などと懐旧の念抑えがたく,当時の歌を続けて聴く破目になり,これでまた暫く横道に逸れてしまった.
これではだめだだめだと,今度は「娘をよろしく」で検索したら,大塚博堂の「娘をよろしく」がヒットし,そういえば博堂の「娘をよろしく」は音楽ファイルを持っていないので,Amazon でベスト盤「~博堂は風になった~」を注文してしまった.
こういうことをしていると,時間がいくらあっても足りない.遊んでないで確定申告書をつくらなくっちゃ.
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