通販おせち
正月には息子と娘夫婦がやってくるので,昨年末に Amazon の通販冷凍おせちを手配しておいた.板前魂という業者の「和風三段重花籠」という商品である.
配達されたのは二十九日の夜で,そのまま冷蔵庫の野菜室に入れて元旦まで放置.
元日の朝に蓋を開けてみたらまだ一部が凍っていたので,一部を食べたが残りは昼まで室温に置いて完全解凍し,また冷蔵庫に入れて二日の日に皆で賞味した.
【一の重】
[上段左] 豚肉の牛蒡巻,炙り松笠いか
[上段右] 味付数の子,子持やりいか
[下段左] 伊達巻,田作り,花餅紅白
[下段右] 有頭海老
【二の重】
[上段左] 鯛龍皮巻,クルミ甘露煮,若桃甘露煮
[上段右] 桜真丈,叩き牛蒡,赤魚西京焼
[下段左] 栗甘露煮と寿マロン,チキン三昧
[下段右] 照焼帆立,錦糸紅白結び,さつまいも干支
【三の重】
[上段左] 紅白なます
[上段中] 芋きんとん,渋皮栗の甘露煮
[上段右] 子持ち昆布の山海和え
[中段上] にしん昆布巻
[中段中] 味付いくら
[中段右] 金粉黒豆
[下段左] 棒だら
[下段中] 湯葉細巻
[下段右] たこ旨煮
さあ税抜き一万円弱のこのおせちを「スカスカ」とみるか「まあまあ」とみるかは難しい問題だ.
年末に藤沢のデパート「さいか屋」の地下特設おせち予約売場にあったサンプルと比較すると,ぎりぎり合格点かなあ.これが一万三千円とかだったら騙され感が漂うと思う.
ただしデパートのおせちは,一万円は最低価格で,中心価格帯は二万円から三万円なので,そもそも Amazon 通販とは客層が違う.ではあるけれど,おせち料理に二万円も使いたくないので,内容的に大したことないけど高くはないという,その意味で合格点だ.
でも来年もまた買うかというと,買わない.藤沢さいか屋の地下では,茅ケ崎の「えぼし」他の各店が大晦日当日限りで,一人から二人用の小さなおせちを販売した.これを二種類買うと七千円であるが,このほうがコスパがいいと思った.
以上は見た目の採点 (おせちなんて見た目だけの料理だとは思う) だが,上の三段重の中で,冷凍耐性がなくて解凍したら食感がだめになっていたのが,さつまいも干支 (さつまいもを羊の形に切り抜いた飾り物) と湯葉細巻だった.湯葉細巻は離水してしまったのだが,これは料理人に冷凍耐性の知識が不足しているためと思われた.
それから,チキン三昧と赤魚の西京焼きは干物のようにカチンカチンだった.棒だらもカチンカチンだったが,そもそも固いものだから仕方ない.
黒豆は甘味がほとんどないので驚いた.あまり砂糖を使わずに煮るとシワができずに仕上がるのからかも知れない.
味の採点は,百点満点で五十点です.板前魂さん,来年は頑張ってもう少し美味しくしてください.
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