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2014年12月 9日 (火)

色々消滅

 住基カードの名を聞いたことのある人は多いだろう.十年以上前の2003年に発足した制度である.
 所管は総務省であり,同省のサイトにはメリットが色々と書いてある.その一つに,住基カードを使用して市町村からの転出手続きをすると,データが年金機構に通知されるので,あらためて年金機構に住所変更手続きをしなくてもよいというのがある.これは年金機構からの通知文書にも書かれている.

 ところがこれが嘘八百なのである.
 私は昨年二月に住基カードを使用して住所変更をしたが,年金機構に登録された住所は変更されなかった.市役所の職員から聞いた話では,年金機構のコンピュータシステムに問題があって,自治体からの住所変更データを年金機構側が受け付けないことがあるのだという.
 例えば,年金受給者が届け出る「現況届」に「○○市△△町□丁目××の☆☆」と書いたが,住基カードには正確な地番が記載されるため「…… ××番地☆☆」となっているとしよう.
 すると,たったこれだけの違いで年金機構のシステムは二つの住所登録がなされていると判断して,この受給者は住所不明であるとしてしまうのだそうだ.
 そしていったん住所不明になったが最後,住基システムからの住所変更は受け付けなくなるらしい.上記の市役所職員は「だから住所変更したときは必ず年金機構に行って確認したほうがいいですよ.ああいう機構ですからね.信用しないほうがむにゃむにゃ」と言った.

 先月,東京から神奈川に引越したのであるが,そのときの転出手続きにも住基カードを使用した.
 そして昨日,年金機構からの書類が郵送されてきたのであるが,宛先は旧住所になっていて,そこから現住所に転送されてきた.年金機構は,住基カードを使用した私の住所変更を受け付けなかったのである.これで二度目だ.やむを得ず今日は年金事務所に行かにゃならん.

 こうして多くの人が住所不明となり,「消えた年金」問題の処置で名寄せの際に住所が不明となっている人がたくさんでてしまったのである.
 自治体側は年金機構のコンピュータシステムに問題があることは知っているようだが,年金機構はこの問題を解決しようとしない.

 ところで発足のときには鳴物入りで宣伝された住基カードだが,総務省はもう普及させる意欲がないようだ.総発行枚数はわずか七百数十万枚にすぎず,一向に増えない.いつか自然消滅するのかも.
 それから「消えた年金」問題も,今回の選挙の争点からきれいさっぱりと消えてしまった.これは既に自然消滅したようだ.
 アベノミクスとやらも来年あたり消えるのではないだろうか.今回の選挙にあたっての自民党麻生太郎副総理兼財務相の言 (新聞報道) によると「二年前より景気が悪いのは,よほど運が悪いか経営能力がないかだ」という.
 我々のアベノミクスは十分に結果をだした.良い結果をだせない会社は経営者が無能だからだということである.つまりアベノミクスは使命を終えたと言いたいらしい.なるほどうまい逃げ方だと感心した.

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