受刑ビジネスホテル
朝日新聞DIGITAL(11/10 10:27) に,旭川刑務所でベッド付きの個室が導入されるという記事が掲載された.テレビも標準装備.イスと小さな机もある.
この刑務所は刑期が十年以上の受刑者や,再犯など犯罪傾向が進んだ受刑者向けの刑務所である.ベッドとテレビ付きの個室が導入される理由は,受刑者の高齢化と,寒冷地であることを考慮したことであるという.
マスコミに公開された個室の画像を見ると,洋式トイレがオープンであることを除けば,なかなか住み心地の良さそうな部屋である.
公開された個室は未決拘禁者用である (今は受刑者が入っている) とのことであるが,受刑者の高齢化と寒冷地であることが,なぜこのような立派な未決拘禁者用個室の建設に結びつくのかわからない.「未決拘禁」は別待遇にするというなら理解できぬでもないが,それならば現在建設中の,刑期確定した受刑者用の部屋も公開しなければならない.
それにしても,この個室は,私が学生時代に住んでいた三畳の下宿よりもずっと広くて内装も素敵だ.
当時の私は,現在の未決受刑者以下の状況にいたのであると思い知った.
乏しい年金を頼りに,狭いアパートの畳も黄ばんだ和室に独居している全国の老人たちに,この個室の画像を決して見せてはならぬ.石が流れて木の葉が沈む世の中とはこのことだ.
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