焼き飯 (補遺一)
昨日の記事「焼き飯」に,《昭和三十年代中頃までの家庭料理としてはチャーハンではなく焼き飯と呼ぶのが普通ではなかったかと思う》と書いた.以下はその補遺である.
昭和三十三年,あみ印食品工業から「炒飯の素」が発売された.
小袋に入ったこの調味料の商品名は「炒飯の素」だが,パッケージに書かれた「炒飯」には「やきめし」とルビがふってある.つまりこの商品は「やきめしのもと」と読むのである.「炒飯」は当て字だ.
あみ印食品工業の「炒飯の素」が発売されたあと,ヱスビー食品株式会社「S&Bチャーハンの素」やハウス食品株式会社「炒飯の素」(これはパッケージに書かれた「炒飯」に「チャーハン」とルビがふってある) が後に続き,昭和六十二年には後発の永谷園から「具入りチャーハンの素シリーズ」が発売されたが,あみ印の商品が「炒飯の素」と書いて「やきめしのもと」と読ませた以外は,後続商品はすべて「チャーハンの素」なのであった.
すなわち家庭用調味料の商品名から推測すると,米飯に多少の具を入れて油で炒める料理は昭和三十年代中頃までは「やきめし」と呼ばれていたのであるが,以後は日本語化した「チャーハン」がこれに取って代わったのであった.
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