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2014年9月 7日 (日)

コースターについて

 つい先日,友人と秋葉原駅の電気街口改札で待ち合わせた.待ち合わせ時刻よりも早く到着し,ソフマップで不要になったハードディスクを破壊してもらったあと,買い物をしてから喫茶店のルノアールで時間つぶしをした.
 全然話の枕になっていないが,まあそういうわけでルノアールではアイスコーヒーを飲んだのだが,この店では冷たい飲み物は,円形をした薄い木製の皿のコースターに載せて客に出す.
 飲み物のグラスの外側に水滴が付いて,それがコースターに垂れると,グラスと濡れたコースターがくっついてしまい,グラスを持ち上げるとコースターも一緒に持ち上がってしまう.それで,グラスを持ち上げるときはいちいち片手でコースターを押さえる必要があり,これがうっとうしい.
 自宅で酒を飲んでいるときにも,グラスの外側に結露する水滴でテーブルがビショビショにならぬようにするにはコースターが必要だが,このありふれたコースターという道具には,なかなかよいものがない.
 下の画像は,もう二十年は使用している品で,ハウステンボスで買ったものである.左下に「HUIS TEN BOSCH」と白く描かれていて,これはたぶんキリンビールが運営していたレストランで販売していたものだ.
 コースターとしては,埋め込んである丸い陶器も木製の台も全然水を吸わないので,冷たい飲み物を載せるコースターとしては落第だし,ニスも少しはげかかって古びているのだが,これには少しばかり思い出があって捨てきれない.

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 次はキャラをプリントしたコルク製のコースター.どういう経緯で我が家にあるのか,よくわからないが,これも古いものだ.
 経年変化で歪んで,横から見ると平らではなくなっている.しかし今も食卓の上で醤油さしを置く台として現役である.
 ただしコルクというのは案外に水を吸わないので,これも冷たいグラスを載せるコースターとしては落第.

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 次はフランスかどっかから雑貨屋が輸入して販売しているもの.商品名は「ビスケットコースター」で,通販されている.
 上の二つは年季が入っているように見えるが,これは単に汚れただけ.材質は木質繊維板というもので,木材を繊維状態にすりつぶし,これに接着剤を加えて加熱プレスして製造する.多少の水は吸うが,水が乾くとご覧の通りの変色が発生する.
 その下の円形の製品は最近購入したもので,熱い飲み物を入れたマグカップ専用にしている.たぶんこれも濡らしたら変色すると思われる.

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 六番目はコースターというよりは鍋敷に近いもの.ガラスの鉢に氷を浮かせた冷水と素麺をいれてこの上に載せると,ちょっと見栄えがよい.水は多少吸うが,それよりも縞模様になっている隙間から下に浸み落ちるので,下に布巾を敷いておくとよい.

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 続いては珪藻土を焼結した製品.水をよく吸収する.使用した翌日は日向で乾かす必要があるくらい,水を吸う.おそらくこれ一枚で数ミリリットルの水を吸う.
 しかし天は二物を与えず.水の吸収力は抜群であるが,表面が緻密でなく,指で触るとザラザラしている.グラスやカップを載せると「じゃりじゃり」と嫌な音がして,これはコースターとしては致命的な欠点だと思う.メーカーもグラスに傷がつく可能性があると断っている.
 原料の珪藻土を微細にすりつぶし,これを表面に塗ってから焼結加工すれば改善できると思うのだが,残念な製品である.

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 以上のように,どうもこれといったものがない.ならば消費者のほうで改善を試みる.
 最後の画像は使い捨ての紙製品である.デザイン的になかなかよろしいが,紙だから,水は濡れる程度にしか吸ってくれない.しかしこの紙コースターを珪藻土製コースターの上に置くと,紙コースターが「びしょびしょ」になっても,吸いきれない水は下の珪藻土コースターが吸収するので,テーブルを濡らすことがなくなる.

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 というわけで,珪藻土コースターと紙コースターを組み合わせることで,まあまあ快適な使用感が得られる.とはいえ缶ビール一本くらいなら,紙コースター一枚で足りるのであり,水割りを小一時間かけて飲むようなときにお勧めしたい.

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