雑多感想 (9/12)
(一)
政府は昨日(9/11),東京電力福島第1原発事故に関して政府の事故調査・検証委員会が実施した吉田昌郎元所長への聴取記録,いわゆる吉田調書を公開した.
五月の時点では朝日の単独スクープであったが,その後他紙も吉田調書を入手したため非公開にする意味がなくなり,吉田元所長の関係者の同意が得られたためとみられる.
従軍慰安婦問題では「訂正はしても謝罪はせず」との強気の姿勢を崩さなかった朝日新聞社の木村伊量社長であるが,産経を皮切りに読売はもちろん毎日までが,吉田調書スクープ記事が大誤報というより捏造に近いものであるとして朝日包囲網を作る事態となり,政府の方針転換 (吉田調書を公開) によってここに進退窮まり,調書公開と同日の昨日,辞意を表明した.進退窮まるまで粘ったのは見苦しい限りではある.
しかしこれで,朝日の捏造記事により「福島第1原発から逃亡した」とされた吉田昌郎元所長の部下の方々の名誉は,少しは回復されたであろう.
(二)
週刊文春今週号の巻頭グラビアページはサザンオールスターズだった.グラビアを見ると,みんな年齢を重ねたことは否めないが,しかし若々しいことは確か.
同じ号のp.116には竹内まりあのインタビュー記事が載っている.七年ぶりのアルバム『TRAD』のリリースを取り上げた記事だ.このアルバムのジャケット写真もそうだが,ほんとに彼女は若々しい.
よく「人間歳を取ると七十も八十も見た目は一緒」だというが,そんなことはないなあ.若くみえる人と老けた人間とでは,年々歳々その差が広がるような気がする.私も『TRAD』をプレイリストに入れて,彼女の若さのおすそ分けにあずかりたい.
ところで浜田省吾も新曲 (映画主題歌) のリリースが予定されている.前評判では来年公開の映画のほうもちょっと期待できそう.
(三)
自宅のポストに,遺品整理を行う業者のチラシが入っていた.
実家がゴミ屋敷のまま親が死ぬという例が多いのであろう.小さな戸建,3LDKくらいの家の場合,料金は作業員五人の一日作業で二十万円~と書いてある.
故人が住居をきれいに維持していたとして二十万円以上ということだから,これがゴミ屋敷なんかだと,整理というより廃棄物処理だから,これはもう一体いくらかかるかわからぬ.残された遺族に「いい親父だった」と偲んでもらうためにも,少しずつ少しずつ身の回りのものを捨てていかねば.
久しぶりに私の子供が私のすみかを訪ねてきたときに,掃除された部屋に残っていたのは私の遺骸と着替えを包んだ風呂敷包み一つだったという具合でありたいが,そううまくはいかないだろうなあ.
話かわって,今朝のラジオで生島ヒロシがPPK48とか言っていた.ピンピンコロリフォーティーエイトだというのだが,その48ってなんなのかな.
(四)
ニッポン放送『テレフォン人生相談』では,司会者が番組のイントロで何か一言いうのが恒例である.一番古参である加藤諦三氏の場合は「あなたが認めたくないものは何ですか.どんなに辛くてもそれを認めれば道は開けます」だ.
これを聞くと「認めたくないものだな.自分自身の若さゆえの過ちというものを」と言いたくなるのは私だけではあるまい.
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