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2014年8月 8日 (金)

ジャンクにも節度というものが

 ハンバーガーが舶来ジャンクフードの代表であるとすれば,これを迎え撃つ国産ジャンクフードは立ち食い蕎麦と牛丼であるだろう.

 吉野家が築地の個人商店から昭和四十三年にチェーン展開を開始したとき,その二号店が新橋駅前であったのはよく知られている.私は,就職した年の昭和四十七年に,会社の先輩に誘われて,この新橋店で牛丼を初めて食った.
 食ってはみたものの,あまり感心しなかった.私には立ち食い蕎麦のほうが好ましく思われ,以来牛丼屋に入ったことがない.

 私は牛丼が好きでないということもあるけれど,あれは若い人の食い物であるね.
 年を取ると昼飯なんぞは握り飯一つでいいのであり,カウンターで牛丼をかっ込む爺いの姿は精力みなぎり過ぎだと思う.実は精力みなぎり過ぎ状態であるとしても,世間体というものがあるではないか.「いやぁこの歳になりますと,いつお迎えが来るのか,そればかり考えておりましてな,ふぉっふぉっふぉっ」などと言うくらいでいいのではあるまいか.

 ちなみに各牛丼屋のメニューを調べてみると,以下の通りである.
すき家  並盛 673kcal
吉野家  並盛 702kcal
松屋   並盛 743kcal (味噌汁込み)

 特別に筋肉質で基礎代謝量の大きい老人もいないわけではないが,一般論として,基礎代謝量に見合う食事摂取エネルギーの話をするとすれば,年寄りは一日に 1500kcal でよろしい.というような観点からしても,老人は牛丼を遠ざけたほうがよい.

 老人はそれでいいとして,現役ばりばりの会社員の諸君はどうか.
 やはり牛丼離れをお勧めしたい.もっといえば,すき家離れ.
 というのは,いまが正念場だからである.

 読売新聞(Yomiuri Online 8/6 21:58) によれば,すき家を運営するゼンショーホールディングスは6日,2015年3月期の連結税引き後利益が13億円の赤字に転落する見通しだと発表した.
 その前の前月末,同社の第三者委員会は,すき家の過酷な労働環境を報告書で明らかにした.
 すき家の今回の赤字は,人材を人間として眼中に置かぬ姿勢で拡大路線を続けた異常な経営方針がほころびた結果といえる.
 これについてゼンショーホールディングスの小川賢太郎会長兼社長は会見で《「経営幹部が拡大路線の成功体験を引きずっており、意識が変わらなかった」と語った。ただ「従業員に過重な負担をかけ、経営としても遺憾」と言いながら、最後まで明確な謝罪の言葉はなかった》という.(毎日新聞 8/1 1:14)

 毎日新聞の記事にあるように,ブラック企業の経営者が,たかが13億円くらいの赤字で性根を入れ替えるとも思われぬ.すき家の過酷な労働環境を改善させるためには,もっともっと三期四期の連続で赤字に追い込む必要がある.すき家で過重労働に苦しみ,あるいは強盗のリスクに怯えながら一人深夜勤する若者たちを助けると思って,現役の会社員諸君は,もし牛丼を食うしか懐に余裕がないのであれば,すき家でなく吉牛に行ってもらいたいものである.

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