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2014年8月 9日 (土)

警察のイ○

 中野区の「まんだらけ」で,二十五万円もする鉄人28号のブリキ製玩具が盗まれた事件のこと.
 店側は同店のサイト上で窃盗犯のモザイク処理した顔写真を公開し,「返さなければ顔を公開する」と警告したのであるが,これが問題になっている.
 例えば毎日新聞(8/8  18:38) は《法律の専門家は「犯罪行為を不特定多数に公開することになる。プライバシーや名誉の侵害の恐れがあり、やりすぎだ」と指摘している》としている.
 この記事は《法律の専門家は》として出所不明の意見を書いているが,これは要するに毎日新聞社の見解だということである.そうでない場合は,複数の識者の意見を紹介し,またコメントした人の氏名を書くのが普通である.
 それは余談として,一般に《犯罪行為を不特定多数に公開することになる。プライバシーや名誉の侵害の恐れがあり、やりすぎ》なのであろうか.
 もしその論が正当なら,週刊誌が犯罪のスクープ記事を掲載するのは「やりすぎ」ということになる.確かに,新聞社は犯罪をスクープしない (警察発表しか記事にしない) が,犯罪のスクープは「やりすぎ」だとの考えがあるのかも知れないので,一貫してはいるが.
 また最近は落ち着いているようだが,少し前に,飲食店でバイトや客が不潔な行為に及び,それを自らネットに公開する事件が多発した.その際にネットワーカーたちが,その行為をした人間を特定して顔写真や個人情報を晒すのが常であったが,あの当時,晒すことについて《犯罪行為を不特定多数に公開することになる。プライバシーや名誉の侵害の恐れがあり、やりすぎだ》と主張した新聞社があったとは,記憶にない.今回のまんだらけの件を取り上げて,急に不心得者の人権を主張するのはいかがなものか.

 ついでに書くが,自殺した理研の笹井芳樹発生・再生科学総合研究センター副センター長が残した遺書のうち,小保方研究員宛のものの詳細内容を警察がリークし,産経新聞が記事にしている.他紙も遺書の概要を掲載した.これは明らかに通信の秘密に反する行為であるが,各紙は警察のリークと,この新聞報道の犯罪性について何もコメントしていない.まんだらけが《犯罪行為を不特定多数に公開する》のはいけないが,警察が笹井氏の遺書をリークするのはよいというのか.ご都合主義もここに極まれり.
(註:《通信の秘密とは、個人間の通信(信書・電話・電子メールなど)の内容及びこれに関連した一切の事項に関して、公権力がこれを把握すること、および知り得たことを第三者に漏らすなどを禁止すること》;Wikipedia【通信の秘密】から引用)

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