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2014年7月22日 (火)

かわいそうなミツバチ (補足訂正)

 昨日の記事「かわいそうなミツバチ」で,
私は「風選技術」の専門家ではないが,多量の粒の中に混入した着色粒を除去するのはそう大して難しいことではないはずである.食品に混入した異物を除去する技術として,かなりハイテクな機械装置が既にある.その装置は,異物を検出すると圧縮空気をノズルから吹き付けて,狙い撃ちのように吹き飛ばしてしまう.これを見ると感動すらする
と書いた.

 ところが,上記の《かなりハイテクな機械装置》は「色彩選別機」というのであるが,既に精米流通業者は,精白した米に混入しているゴミなどの異物と共に斑点米を除去するために色彩選別機を用いているという指摘を,私の知人から受けた.

 つまり技術的には,米1000粒に数粒の斑点米が入っていたところで,これは精米段階で除去されるから,農家がネオニコチノイド系農薬を使ってカメムシを駆除する必要は元々ないのであるという.これには驚いた.

 ではなぜ《斑点米がコメ1,000粒に2粒混入すると1等から2等に落等し、コメの価格は60 kg当たり600~1,000円低下する》(昨日の記事から) という,消費者利益に無関係な米の規格 (正確にいうとその中の着色粒の規格) が今も生きている (昭和四十九年に制定されたままになっている) かというと,これは精米流通業者が買い付け価格を叩いて,その分を利益にするために作られた仕組みらしい.
 農家にしてみれば,この米の規格さえなければ,無意味でコストのかかるネオニコチノイド系農薬を使用しないで済むし,使いたくない.
 消費者は色彩選別機で斑点米が除去された米を買うので,斑点米問題には無関係である.
 それなのにこの規格が廃止されないのは,斑点米が米の品質に関して重大な問題であるかのように大げさに騒ぐことで儲けている人々がいるからで,そうである以上,この規格はなくならないだろうと件の私の知人は言う.

 儲けている人々というのは,あからさまにいえば米の流通業界と農薬メーカーのことであるが,そういう人たちのために,トバッチリを受けてミツバチが死んでいく.ミツバチがかわいそうである.

【参考】 色彩選別機の例

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