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2014年6月 1日 (日)

新潟県三条市のあきれた学校給食

 先ずは新潟県三条市のウェブサイトの,このページ(↓) の最初の項目「完全米飯給食」の下に掲げられた左の画像をみて頂きたい.
http://www.city.sanjo.niigata.jp/kenko/page00194.html

 この貧相な食事こそ,官製「和食ビジネス」の尻馬に乗って新潟県三条市が児童に食わせている「完全米飯給食」である.
 献立は,たぶん魚の唐揚げと思しきもの二かけら,ニンジンとモヤシではないかと思われる和え物がほんの少し,白飯,豆腐とワカメとニンジンその他の味噌汁と牛乳である.

 一方,ネット検索して「大阪市の給食、記者が食べた 温度・量に工夫の余地」という朝日新聞の記事もみて頂きたい.
 この朝日の記事にある大阪市の学校給食 (中学校) は,量が少なすぎるとして大変に不評であり,そのため家庭からの「持ち込み許可」が検討されているものだ.
 その大阪市の学校給食よりさらに,三条市の学校給食は貧しい内容である.学校の帰りに何かジャンクフードでも買って食べなさいと奨励しているかのごときメニューである.
 三条市の場合の救いは,牛乳がついていることだが,なんと三条市はこの牛乳を「和食に合わない」として排除しようとしている.
 市は,牛乳なしでは完全に不足するタンパク質とカルシウムを補う食材を探しているのだが,適当なものがなくて困っているという.

 私が思うに,三条市の給食関係者には栄養知識もコスト意識もない.
 その極端な一例を挙げよう.
 昨日の新聞報道によれば,新潟県三条市教委は,五月二十九日に三条市立下田中学校の給食で出された笹団子に糸状の金属が混入していたと一昨日発表した.
 一年生の男子一人が食べていて発見したものだが,発見されたのは長さ1センチ,直径0.2ミリの糸状の金属だという.
 笹団子は三条市内の製造業者が下田学校給食共同調理場に納入したもので,同中学の他,この地区の小学校五校に配食された.三条市教育委員会はこの地区の児童・生徒の保護者に文書で謝罪した.

 さて問題は異物混入の件ではない.
 笹団子だ.
 学校給食に笹団子を供する必然性はあるのかという話だ.

 笹団子は私の大好物で,つい先日も (有)新潟森林農園 (新潟市) の製品を取り寄せて,毎日一つずつ賞味しているところである.
 しかし笹団子は,嗜好品である.甘い菓子である.栄養的には熱量以外の価値をもたない.米飯プラス笹団子では,栄養バランスがむちゃくちゃである.しかも,ちゃんとした業者が本来の原材料で作った笹団子は安くない.児童・生徒の栄養を第一とすべき学校給食に,異物混入を起こすような業者に外注してまで何故に笹団子を登場させるのか,理解に苦しむ.
 そんなところに費やす食材費があるなら,冒頭に示した貧しい献立に,例えばモヤシと卵の炒めものなどが付けられるはずだ.上に「三条市の給食関係者には栄養知識もコスト意識もない」と書いたのはそのことである.
 また,異物混入が発生する食品工場は,視察すれば一目でわかる.それが見抜けなかったのは市の給食担当者の眼が節穴だったということだ.栄養知識もコスト意識もない上に,ついでに食品衛生知識もないと言っておく.

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