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2014年6月

2014年6月28日 (土)

病中閑あり (四)

 二回に分けた抜糸が昨日終わり,担当医師と退院日の相談をした.
 最短で来週の火曜日には退院可能とのことで,そろそろ入院生活に倦んできたところなので,ありがたく火曜日に退院させてもらうことにした.

 いろいろ考えたこともあり,書き溜めたこともある.
 退院したらおいおいアップしていくことにしよう.

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2014年6月16日 (月)

病中閑あり (三)

 今日,私の手術担当チームの医師から,手術内容について説明を受けた.
 ○個所の狭窄があることと,これまでに何度か致命的でない心筋梗塞を起こした形跡があるとのことであった.
 そのため,手術中の死亡リスクは少し高いという.(2% くらいか)
 そこで医師に「私がその2%だということも有り得るわけですから,死んだときのことを考えて,今日明日のうちに色々と始末しておいたほうがいいでしょうか」と訊ねてみた.
 すると医師は「う~ん,この施設ではまだそういうことは起きていませんのでね,遺書を書いておいた方がいいかという質問なら,そこまで考えなくてもいいんじゃないでしょうか」との回答だった.
 バイパス手術を受けた患者が人並みの長生きを期待するのは図々しいというもので,とりあえずゆっくり遺書を書くくらいの時間的余裕はありますよということなんだろう.よかったよかった.あー,あんまりよくありません.

 ま,集中治療室から生きて生還できる可能性が高いようなので,とりあえず以下の本を Amazon に注文した.

 (コミック) 吉元ますめ『くまみこ 1,2』
 (コミック) ハルノ宵子『それでも猫は出かけていく』
 山田風太郎『おんな牢秘抄』(角川文庫)
 山田風太郎『明治バベルの塔』(ちくま文庫)         
 山田風太郎『明治十手架〈下〉』(ちくま文庫)       
 山田風太郎『明治十手架〈上〉』(ちくま文庫)      

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2014年6月15日 (日)

病中閑あり (二)

 今月の二日に循環器内科を受診して,そのまま緊急入院してしまった.
 一週間余りかけて諸々の検査を行い,その病院から,心臓血管外科のある別の病院に転院した.
 ここでも一通りの検査が終わって,早ければ今度の水曜日に手術の予定である.

 既に二週間近く安静にしている.
 毎日がヒマだから,週刊誌を隅々まで舐めるようにして読んでいるのだが,週刊朝日連載の漫画『ペコロスの母の玉手箱』がちょっと気になる.
 これは,グループホームで寝たきりになっている作者の母親のことを描いているようだ.
 その連載52回 (6月20日号).認知症の母親が言ったという「遠くまで眠っとった」に泣けた.たぶん実話なのだろう.

 この病院における私の食事は,治療食ではない「一般食」で,熱量1500kcalである.
 ベッドの上でタテになったりヨコになったりしているだけだから,これで体重は増えもしなければ減りもしないようだ.
 献立とその画像は記録してあるので,生きて退院できたらこのブログに掲載し,病院食の一例としてご紹介する.
 悪くない食事内容であると思う.

 オペまでのヒマツブシに今日から山田風太郎『明治断頭台』を読むことにした.
 感想をいずれここに掲載するかもしれない.

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2014年6月10日 (火)

病中閑あり (一)

 暫く前から体調思わしくなく,おそらく狭心症の再発だろうと当たりをつけて,入院の支度をほぼ終えたとたん,緊急入院になってしまった.
 準備を終えてなかったのは,入院中のネット環境のこと.
 治療 (心臓外科) はもう少し先になるので,本日は主治医に外出許可をもらって,家電店でテキトーな Win8.1 マシン (Lenovo) と通信端末を購入した.
 なにせ病院であるから,病室で常時接続というわけにはいかない.
 このブログ更新頻度は落ちるだろうけれど,たぶん死ぬことはないと思うので,ま,そのうち旧態に復帰するはず.そこの辺りよろしくです.

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2014年6月 2日 (月)

休日の朝ごはん

 世は朝ごはんブームとかで,中でも山崎佳さんというかたが,自分で毎日作って食べている朝食を写真集 (『TODAY'S BREAKFAST』) にしたところ,大変な評判だとネットニュースに出ていた.
 この山崎佳さんの写真集,安い本ではないけれど,いわゆる「ていねいな生活」を夢見る女性の気持ちをつかんだのであろう.
 この本を紹介しているサイトに掲載されている画像を見たのだが,年寄りが真似して食べたら体を壊しそうな朝ごはんではある.
 でも,昼飯と夕飯を節制すれば,この本に出ているような朝食を摂っても大丈夫かも知れない.私も仕事から完全リタイアしたら,朝遅く起きて,ゆっくり山崎さんみたいな朝飯を作ってみたいものだ.

 私の朝食の現状はどうかというと,大きな皿に野菜を二百グラムから三百グラム盛り付け,これにチーズまたはハムを取り合わせ,冷蔵庫のパンを温めて皿に載せるだけ.所要時間二分であります.

20140601breakfast

 上の画像は昨日の日曜日の朝飯.
 チーズはゴルゴンゾーラ.クロワッサンはポンパドウルのもの.最近,明治乳業のドリンクタイプヨーグルト R-1 を飲むようになった.画像の R-1 は店頭販売のものではなく,ガラス瓶入りの宅配専用商品である.
 この R-1 とか LG-21 とか,商品名がなかなかよろしい.長年にわたる乳酸菌研究の成果を消費者に訴求している感がある.実は調べてみると中身は大したことないのであるが,容器が小さいこともあって,なんとなく飲めば体にいいことがありそうな雰囲気がする.ま,気は心ですな.ヤクルトが中流家庭のステイタスシンボルであった昭和三十年代みたいである.

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2014年6月 1日 (日)

新潟県三条市のあきれた学校給食

 先ずは新潟県三条市のウェブサイトの,このページ(↓) の最初の項目「完全米飯給食」の下に掲げられた左の画像をみて頂きたい.
http://www.city.sanjo.niigata.jp/kenko/page00194.html

 この貧相な食事こそ,官製「和食ビジネス」の尻馬に乗って新潟県三条市が児童に食わせている「完全米飯給食」である.
 献立は,たぶん魚の唐揚げと思しきもの二かけら,ニンジンとモヤシではないかと思われる和え物がほんの少し,白飯,豆腐とワカメとニンジンその他の味噌汁と牛乳である.

 一方,ネット検索して「大阪市の給食、記者が食べた 温度・量に工夫の余地」という朝日新聞の記事もみて頂きたい.
 この朝日の記事にある大阪市の学校給食 (中学校) は,量が少なすぎるとして大変に不評であり,そのため家庭からの「持ち込み許可」が検討されているものだ.
 その大阪市の学校給食よりさらに,三条市の学校給食は貧しい内容である.学校の帰りに何かジャンクフードでも買って食べなさいと奨励しているかのごときメニューである.
 三条市の場合の救いは,牛乳がついていることだが,なんと三条市はこの牛乳を「和食に合わない」として排除しようとしている.
 市は,牛乳なしでは完全に不足するタンパク質とカルシウムを補う食材を探しているのだが,適当なものがなくて困っているという.

 私が思うに,三条市の給食関係者には栄養知識もコスト意識もない.
 その極端な一例を挙げよう.
 昨日の新聞報道によれば,新潟県三条市教委は,五月二十九日に三条市立下田中学校の給食で出された笹団子に糸状の金属が混入していたと一昨日発表した.
 一年生の男子一人が食べていて発見したものだが,発見されたのは長さ1センチ,直径0.2ミリの糸状の金属だという.
 笹団子は三条市内の製造業者が下田学校給食共同調理場に納入したもので,同中学の他,この地区の小学校五校に配食された.三条市教育委員会はこの地区の児童・生徒の保護者に文書で謝罪した.

 さて問題は異物混入の件ではない.
 笹団子だ.
 学校給食に笹団子を供する必然性はあるのかという話だ.

 笹団子は私の大好物で,つい先日も (有)新潟森林農園 (新潟市) の製品を取り寄せて,毎日一つずつ賞味しているところである.
 しかし笹団子は,嗜好品である.甘い菓子である.栄養的には熱量以外の価値をもたない.米飯プラス笹団子では,栄養バランスがむちゃくちゃである.しかも,ちゃんとした業者が本来の原材料で作った笹団子は安くない.児童・生徒の栄養を第一とすべき学校給食に,異物混入を起こすような業者に外注してまで何故に笹団子を登場させるのか,理解に苦しむ.
 そんなところに費やす食材費があるなら,冒頭に示した貧しい献立に,例えばモヤシと卵の炒めものなどが付けられるはずだ.上に「三条市の給食関係者には栄養知識もコスト意識もない」と書いたのはそのことである.
 また,異物混入が発生する食品工場は,視察すれば一目でわかる.それが見抜けなかったのは市の給食担当者の眼が節穴だったということだ.栄養知識もコスト意識もない上に,ついでに食品衛生知識もないと言っておく.

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