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2014年5月22日 (木)

魚用の箸

 昔の殿様は,煮魚でも焼き魚でも,上側の身だけ食べて,あとは残したと聞いたことがある.
 いかにもありそうな話だが,本当かどうかわからない.

 Wikipedia【骨なし魚】には,骨なし魚の消費ターゲットは高齢者や病人向,外食産業向けと書かれているが,学校給食にも採用されていると聞いたことがある.
 というのは,水産庁が学校給食での骨付き魚の普及に乗り出すと新聞に書いてあったからで,つまり現状では骨なし魚が使われているのだろう.(Yomiuri Online 5/21 15:04)
 水産庁としては,子供の頃から骨付きの魚を食べる習慣を付けることで,魚の消費を拡大させようという狙いなんだとか.
 さて,今の子供たちが,骨付きの魚を食べることができるだろうか.

 私はどうかといえば,食べ終わったあと,皮を食える魚なら皿に残るのは骨だけ,皮がうまくない魚の場合は皮と骨だけが残る.
 これはもう意地汚さのなせる技であって,作法とかマナーとか,魚の命をありがたくいただくとかの説教は無関係だ.

 話は横に飛ぶが,昔,東京駅の近くにあった蕎麦屋では,先端が爪楊枝のように尖った特別製の箸を出した.
 指先で触ると,チクッとするくらいの感じである.
 店員の説明によると,この箸なら,蕎麦を盛ったザルの目に入り込んだ蕎麦の切れっぱしも残さず食べることができますとのことであった.
 やってみると確かにそうであったので感心したが,そこで思ったのは,この箸なら小骨の多い魚をきれいに食べるのに重宝だろうなあということ.
 以来,通販でも箸専門店でもこのような箸を見かけたことはないが,柘植箸の先端を自分で削れば自作できそうではある.

 尖った箸なら子供でも上手に魚を食べることができると思うが,しかし学校給食でそんな箸を使おうものなら事故が起きそうだ.
 やはり給食で使用するのは無理だろうなあ.

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