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2014年4月16日 (水)

大腸がんの新検査法

 国立がん研究センターのプレスリリース(4/8) によれば,落谷孝広・分子細胞治療研究分野長らは,大腸がん細胞が分泌する特殊な血液中の微粒子 (エクソソーム) を発見し,5マイクロリットルという微量血液を用いて,この微粒子を三時間以内に検出する方法を開発した.
 早期大腸がん患者194人の血液で調べたところ,検出率は50%であったという.また健康な191人の血液からは全く検出されなかった.落谷分野長は,数年後に集団検診で活用できるようにしたいと語った.

 朗報だ。
 現在の集団検診で用いられている便潜血法は,費用対効果の高い方法ではあるが,感度・特異度とも十分ではなく信頼性が低い。
 精密検査として大腸内視鏡検査があるが,検査前に腸内をきれいにする前処置が必要であるなどの厄介さがあり,便潜血検査で陽性となって要精密検査となった人でも受診率は六割程度である.
 今回開発された検査方法は,便潜血法よりはるかに信頼性が高く,かつ大腸内視鏡検査のような受診者の精神的負担や苦痛はない.

 私は以前,会社の定期健康診断で便潜血法陽性となり,要精密検査となったことがある.
 私は大腸内視鏡検査をしたかったのであるが,健康保健組合が契約していた検査機関では,大腸内視鏡検査ではなく大腸X線バリウム検査をするという.(検査方法について詳しくはここ)
 それで陽性の場合は大腸内視鏡検査をするのが決まりだとのことだった.
 そこで肛門からバリウムを入れて大腸X線検査を受けた.この検査の面倒くささは内視鏡検査とほぼ同じである.
 検査後に結果を訊いたら,盲腸の少し上のあたりに大きな影があり,まず大腸がんに間違いないと医師に告げられた.
 そして,その診断の確定のために,次に内視鏡検査を受けてくださいと言われたのである.

 内視鏡検査日を予約し,当日は絶望的な気分で検査を受けた.
 ところが,大腸内の映像はベッド横のモニターに映し出され,自分で見ることができるのだが,大腸X線検査で腫瘍があるとされたところには,腫瘍らしきものは何もなかった.

 便潜血法もいい加減だが,大腸X線検査もでたらめだ.大腸X線検査をするくらいなら,大腸内視鏡検査の方が直接的で確実な診断ができると私は自分の経験から断言する.
 国立がん研究センターの今回の新検査法が集団検診に取り入れられれば,これと内視鏡検査との組み合わせで,大腸がんの早期診断に大いに役立つものと思われる.
 早く実用化されて欲しいものだ.

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