春宵一刻ちりめん山椒
先日,静岡の知人が冷凍の釜揚げしらすを送ってくれた.
しらすは今が旬であります.
まずは自然解凍して,大根で食べよう.
大根は一年中出回っていて,いつが旬なのかわからないが,冬は冬大根の旬であるし,春は春大根の旬なのだそうだ.
で,その春大根を大量におろした.
この季節の大根は水気がたっぷりであるからして,丼の中の大根おろしは,ほとんどが水分である.
スプーンで大根の繊維分をすくい取り,水気を少し切りながら小鉢に移す.
その上に到来物のしらすをたっぷり乗せる.
好みではあるけれど,醤油をたらさず,このまま食うのが私は好きだ.
さて丼に大量の大根ジュースが残った.
ここで私が冷蔵庫から取り出したのは,ちりめん山椒である.
大きめの飯碗に白いご飯を半分ほど盛り,これに大根ジュースをぶっかけてサラサラのお茶漬け状態にする.
その上に,ちりめん山椒をしこたま乗せ,かき混ぜて,ものの三十秒で食ってしまった.
これがもう,うまいのなんのって,あなた.尿酸値に心配なき御仁ならば,丼で食ってもよろしいくらいである.
ちりめん山椒は京都のものだが,それはそれとして関東もなかなかいける.
昔まだ若い頃,鎌倉の料理屋さんで,今も覚えているくらい旨いちりめん山椒を食った.
以来,ちりめん山椒は私の好物である.
このちりめん山椒という食い物は,実山椒の按配といい味付けの具合といい,水分のほどといい,店により製造業者により本当に色々様々で,しかしどれもうまい.
蕗の炊いたのと,若竹煮,しらす大根あたりで晩酌し,そのあとに春大根汁ぶっかけ飯ちりめん山椒添えを夕食にする.これ春のおすすめである.
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