高すぎる古本
理研の小保方研究員が弁護団とともに記者会見 (4/9) を開いたあと,代理人である三木秀夫弁護士の事務所に多数の激励が寄せられているそうだ.
この会見では小保方のこれまでの主張を裏付ける新たな情報がなかったことから,巨大掲示板に群がる子供たちは,もっぱら「きれいになった」「いやあれは化粧だ」などと騒いでいる.商業誌紙誌でも,知名度の高い精神科医などが彼女の化粧と会見時の衣装から性格について論じていたりして,阿呆の限りを尽くしている.
それはともかくとして,弁護士事務所に届けられた激励には,小保方をガリレオになぞらえたものがあると報道されている.
圧殺されようとしている悲運の科学者というわけだ.
ところがガリレオに関しては,書籍『背信の科学者たち』が,落下体の運動についての理論の捏造を指摘しているという (Wikipedia【背信の科学者たち】).
『背信の科学者たち』は,四月十日の毎日新聞コラム『余録』が小保方事件とからめて紹介している.
私はこの本は未読であるが,書評とか百科事典の記述を読んだ限りでは,思考実験も実験を伴わないとの理由で非難されるのかという疑問を感じるところがあり,はたして読む価値があるのかどうかわからない.
おまけに,この本は単行本もブルーバックス版も古書で入手できるが,価格がベラボーに高い.
二千円くらいなら買うが,一万円以上もするんじゃ,コスパ悪すぎ.
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