雑多感想 2/19
(一)
毎日新聞ウェブ版(2月19日2時30分) 掲載の記事《大阪市教委:バイトに給食米持ち帰らせ停職 調理員》によると,大阪市鶴見区内の市立小学校に勤務している五十代の女性給食調理員が,同僚の女性アルバイト職員に給食用の米約五十キロ(七袋) と食塩一キロの合計三万円相当を持ち帰らせたことがわかり,市は今日にも,この女を停職の懲戒処分にするという.
この女は《アルバイト職員の給料が安くてかわいそうだったから》と述べているようだ.
先日の「雑多感想」で,老人の万引きが増えているという件について,万引きしない人間はどんにな困っても万引きしないと書いたが,他の窃盗も同じ.逆にいうと,窃盗する人間は金に困っていなくても盗む.
盗むということに対する閾値が低いのである.
件の女性給食調理員が,自分のうちにも盗品を持ち帰っていないかどうかを,警察は捜査するであろう.実はそっちほうが多いのではないかということだ.
それにしても給食調理員による食材や食材購入費の横領が後を絶たない.
(二)
ダイオウグソクムシが死んだ.三重県鳥羽市の鳥羽水族館で,五年以上も餌を食べずに生き続けているとして話題になった彼のことである.
私が思うに,動物園や水族館の飼育員のかたというのは,子供の頃から生き物が好きだったに違いない.
私もそうだが,生き物好きな人なら,例えば夏休みに昆虫をつかまえて暫く飼っていたが結局死なせてしまったというような記憶があるだろう.
あのときの喪失感みたいなものを覚えているだろう.
いつものように餌をやろうとして,動かなくなっているダイオウグソクムシをみつけたときの担当飼育員の心中を思うと同情を禁じ得ない.
(三)
STAP細胞の周辺がなにやら騒ぎになっている.
小保方研究員の論文に捏造疑惑があるというのである.論文発表後,ただちに八研究機関が追試を実施したが,すべて小保方論文の再現に失敗していると伝えられる.
このことが論文捏造説を後押ししているわけであるが,実はその八機関の実験は厳密な追試になっていない (実験に用いた細胞が小保方論文とは異なる) との情報もネットにアップされていて,素人の私達としては,今はネイチャー誌と理研自身の調査結果を待つしかない.
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