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2014年1月10日 (金)

匙について

 食器について調べようとネットをうろついていたら,禅僧のかたが書いておられるブログをみつけた.
 そのブログ記事のなかに,禅寺の食事では基本的に飯や粥には匙を使うが,一般の懐石料理では茶碗蒸しも箸で食べると書かれていた.
 料理屋さんで頂く会席料理では茶碗蒸しに匙がついてくるが,これも正式には箸なんだそうである.

 茶碗蒸しを箸で食べるのはたいへん難しい.
 そこで茶碗蒸しの食べ方について検索してみると,あるマナー講座みたいなサイトに,会席料理で茶碗蒸しが供されたときのマナーとして次のように書かれていた.(冠婚葬祭から食事作法まで記事の量はすごいのだが,内容的にいかがなものかという点が多いので,URL は省略.「茶碗蒸し」「食べ方」で検索すると見つかる)

茶碗蒸しを食べる時はだし汁と具材を混ぜて食べましょう。茶碗蒸しは混ぜて食べてもマナー違反ではありませんので覚えておきましょう。

 上に引用した箇所以外のこの記事の文脈からすると,上記の箇所は箸で茶碗蒸しを食べる際の食べ方らしいが,こんなやり方で本当に茶碗蒸しがきれいに食べられるのだろうか.
 ただでさえ箸で茶碗蒸しを食べるのは難しいのに,崩した茶碗蒸しをどうすれば箸できれいに食べられるのか.不思議だ.
 さらに,こんなことも書いてある.

箸とは別にスプーンが用意されている時も、上記のようにすると綺麗に食べられるでしょう。スプーンで食べる時の注意点ですが、綺麗に食べる事ばかりに気を取られて、器とスプーンのぶつかる音がうるさくなる事のないようにしましょう。ガチャガチャとうるさいのは、聞いていて気持ちのいいものではありません。

 家庭料理の茶碗蒸しならいざ知らず,きちんとした会席料理で茶碗蒸しに金属製のスプーンがついて出てきた記憶が私にはない.普通は木匙がついてくるが,これはもちろん茶碗に触れて音がせぬようにとの配慮である.
 ティースプーンで茶碗蒸しを食べるって,どんな料理屋だ.

 閑話休題.
 話を元にもどすと,禅寺の食事に使う匙は柄が長く,粥をすくい取る部分が小さい.一般の人の目には触れないものだが,化学実験に使う薬匙というものに似ている.薬匙は粉末や結晶の薬品を扱うときに使用するものである.
 僧は,この匙で粥を食べるのだそうであるが,これではほんの少しの粥しかすくい取ることができない.
 昔見たテレビ番組で永平寺の修行僧の食事が紹介されていたのだが,配膳係の僧が銘々の椀に入れてくれる朝の粥は,大匙二杯ほどしかない.だからこんな匙でも十分なんだそうだ.
 で,この匙が欲しいなあと思っていたら,先日百円ショップで樹脂製ではあるが似たような形の匙を見つけた.
 早速買って使ってみると,なかなか具合がいい.
 ちょっとしか匙に飯や粥が載らないから,食べるのに時間がかかる.ダイエットによろしいのではないかと思う.

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