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2014年1月 6日 (月)

元日や

 このブログを開始したのは2008年1月6日であり,最初の記事の表題は「正月や今年も来るぞ大晦日」であった.
 この記事が,この年末から正月にかけて突然閲覧回数が増えた.アクセス記録をみると一日に二十人くらいのかたが訪問している.

 この俳句のような川柳みたいな文句には,いくつかのバージョンがある.
  正月や今年も来るぞ大晦日
  正月や今年もあるぞ大晦日
  元旦や今年も来るぞ大晦日
  元旦や今年もあるぞ大晦日
  元日や今年も来るぞ大晦日
  元日や今年もあるぞ大晦日
 つまり冒頭が「正月」「元旦」「元日」の三つ,「今年も」の次が「来るぞ」「あるぞ」の二つで,計六種類である.
 ネットを検索すると他にも変化形がみつかる.
 元々これは二宮尊徳の句「元日や今年もあるぞ大晦日」で,先行きに備えよとの心構えを説いたものであるというが,私が子供の頃に聴いた落語のマクラで「正月や今年も来るぞ大晦日」と覚えたので,いまだにそう言ったり書いたりしている.噺家が誰であったかは覚えていない.

 さて,こうして並べてみると,「正月や」には,なんだかしまりがない.
「元日や」とすると,年が明けたその日にきっぱりと言い切っている感じがする.

 では「来るぞ」と「あるぞ」はどうか.
「今年も来るぞ大晦日」だと,大晦日に押しかけた掛取りを何とか追い返してホッとしている亭主に,女房が「おまいさん,ほっとしてどうすんのさ,また今年も大晦日はくるんだよ,しっかりしておくれ」と言い,亭主が「また大晦日が来るのかい,しょうがねえなあ」とへこたれる情景の印象.

 これに対して尊徳翁に「今年もあるぞ大晦日」と言われれば,「だから商売に勉強に,おさおさ怠りなく努めなさい」との意であるからして,はいかしこまりましたと襟を正す気になるというものである.
「元日や今年もあるぞ大晦日」は,さすがに尊徳の句である.

 ではあるけれど,私は長屋の住人みたいな人生を過ごしてきた男なので,ぐうたらな「正月や今年も来るぞ大晦日」のほうがしっくりくるのである.
 オリジナルの句を探して訪問して頂いた皆さんに申し訳ないので,一言書いておく.

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