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2013年12月16日 (月)

いろいろ爆発 その二

 前にも書いたが,中国では軍事といわず民生といわず,様々なところで色々な物が爆発している.例えば広東省広州市の住宅街ではバキュームカーのホースが破裂したという.減圧になっているのに,なぜ破裂するんだ.わけがわからない.
 中でも特に私達がびっくりするのは家庭用品の爆発である.少し古い SAPIO (2011年7月20日号) によれば,最近では洗濯機,冷蔵庫,電気湯沸かし器,電子レンジ,IH調理器,電気あんかなどが火を噴いているという.浙江省のマンションで,シャワートイレ便座が水漏れし,漏電のために便座が爆発した.パソコンや充電器は言うにおよばず,家電では液晶テレビの爆発が目立つと上の SAPIO の記事にある.中国の新聞各紙は「テレビ爆発・自然発火を防ぐ方法」と題した特集記事を組んだほどであるという.日本最大の中国情報サイト Serchina の調査によれば,四人に一人がテレビの爆発を経験しているらしい.

 その他,Serchina のニュースにはスイカ (江蘇省鎮江市や河北省保定市) やトマト (福建省福州市) が爆発して怪我人が出たなんていうのもある.もう意味が分かりません (笑).こうなると八百屋は全店爆発の可能性もある危険物取扱業であるが,畑のスイカやトマトにやたら生長促進薬剤を投与するので,果皮よりも果肉が異常に増大して内圧が高まったせいではないかとの推測がされてはいる.

 湯沸かし器とか石油ストーブの事故は日本でもあるわけで他人を笑っていられないが,中国と日本の違いは,事故を起こした製品の回収が不可避か否かであろう.中国には製造物責任とか消費者保護といった概念は (まだ) ないと思われ,メーカーが「我々に責任はない」「爆発したのは我々の製品ではない,偽物だ」と言い張れば通用すると中国情報通のブログに書かれていたりする.
 法律がだめなら,製造業のマネジメントシステムはどうか.現役の大手機械メーカー社員の岩城真というかたが Serchina に掲載しているコラム『中国調達:中国の ISO9001 認証取得のメリット・デメリット』(ご関心ある向きは検索されたし) によると,中国にも ISO9001 認証機関はある.存在してはいるが,認証機関でありながらコンサルもするというから,そもそも認証機関の体をなしていないようである.

 こういう生活家電の爆発とか,北京の大気汚染の状況 (日本にもかつてそんなことがあった) をみると,中国では政治体制よりも先に国民生活が崩壊しそうな勢いである.
 中国の国民生活がどれだけ突拍子もないことになっているかについて『爆発しないケータイをください、を中国語で言ってみよう』(近兼拓史著;宝島社,980円) という中国語会話の本が先月出版された.
 中に収められた会話例から引用すると,こんな調子である.
「このミカンマークではなく、アップルのiPhone4Sをください」
「iPhone8ではなく、iPhone5sをください」
「あそこで倒れている老人を助けても大丈夫ですか?」

 これはジョーク本であるが,著者によると,その他もすべて実話に基づいた会話例であるという.確かに上のiPhone のパクリの一件はパソコン誌に写真入りで紹介されていたように記憶している.「倒れている老人・・・」は,中国人の心の荒廃云々として日本でも広く報道された事件をもとにしているのだろう.中国の皆さんは難儀なことである.

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