不健康なチョイス
一昨日26日の J-CASTニュースにおもしろい記事があった.
米マクドナルドの従業員向けサイトに,「ファストフードは忙しい人には便利で経済的だが,高カロリーで脂肪や飽和脂肪酸,糖分,塩分が多く太り過ぎになる危険がある」と書かれているというのである.
マクドナルトのそのウェブページには
1.チーズがたっぷり乗ったハンバーガー,フライドポテト,コーラのようなドリンク
2.ハムのようなものを挟んだサンドイッチ,サラダ,水
という二つの画像が載っていて,前者が「不健康なチョイス」,後者が「健康なチョイス」だと説明文にあったそうだ.
残念ながら,この正直すぎるオリジナルのページは既に閉鎖されてしまったそうだが,探せば魚拓がどこかにあるだろう.「マクドナルドx不健康なチョイス」で検索すれば魚拓がたちどころに見つかる.
インターネットが一般に解放されたころ,永続的に残らないのがインターネットの弱点であると言われた.あるサイトが閉鎖されてしまうと,そのコンテンツも永遠に失われてしまうからであった.
「こういう情報がある」といっても,情報元のサイトが消えると他の人にはそれを読むことができない.つまり情報の真偽を検証できない.真偽どころか,その情報の存在すら確かなものではない.
第三者による検証不可能ということは,何かを論じる際に資料,引用文献として使えないということである.例えば辞書編纂者が,インターネット上の言葉の使われ方を言葉の用例として辞書に収録することはできない.(これは今でもそうだが)
そのようなわけで,ウェブページのコピーを可能な限りサーバーに保存し,検索をそのアーカイブ中で可能にするサイトが現れた.しかしこれは実用にならなかった.インターネットはアーカイブを作るには巨大すぎたのである.もちろん著作権の問題もあった.
次に登場したのが検索サイトであった.どうせ違法だと言ったところで誰かが丸ごとコピーや無断引用をするであろう,それならそのサイトへのリンクを保存すればいい,アーカイブは必要ない,という立場である.
現実はそのとおりとなった.今は,いったんネットにアップしたら,もう取り返しがつかないのがインターネットの特性である.(最近は拡散されてしまう時間的余裕なく消えるネットワークサービスもあって,アスキー総合研究所の遠藤諭氏が週刊アスキー誌上でとりあげていた)
さて米マクドナルドの従業員向けサイトには,同社の賃金が低いことを示す情報も掲載されていたという.
マクドナルドの低賃金で生活していくためには,こういう風にやりくりするといいです,といった内容であったそうだ.CNNなど米メディアがこれを報道したようだ.(日本マクドナルドは,同社の賃金水準は低くはないとメディアの取材に回答している)
余談だが,バイトテロのようなおバカ画像をネットにアップしたために,顔も名前もさらされてしまったバイトや客の諸君は,これから就職にも結婚の際にも,一生それを背負っていくわけである.無知の代償として高すぎるような気がするが,誰にもどうにもできない.
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