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2013年11月20日 (水)

もんじゅ

 昨日の読売新聞の報道によると,桜田義孝文部科学副大臣は18日,西川福井県知事や河瀬敦賀市長を訪ね,文科省内に「もんじゅ改革推進本部」を設置したことを伝えた.
 これは日本原子力研究開発機構の高速増殖炉「もんじゅ」(敦賀市) の機器1万4316件で点検漏れがあったことを受けたもの.推進本部の本部長は桜田副大臣が務める.
 福井県知事などとの面談で桜田副大臣は「もんじゅは日本のエネルギー政策や経済活動を支える極めて大事な施設」であると述べたと伝えられるが,この桜田副大臣という人は先月10月5日に,東電福島第一原発の事故によって発生した放射性物質を含む焼却灰の処分を「人の住めなくなった福島に置けばいい」という趣旨の発言をして,菅官房長官に「誤解を与えるような発言は慎むように」と注意を受けた軽率な人である.

 一般の製造業と高速増殖炉とでは,規模も分野も異なりはするが,機器の点検といえば品質マネジメントシステムの問題であると考えてよかろう (規模と分野にかかわらず適用されるのが品質マネジメントシステムだから).機器に点検漏れがあるということは,つまり「もんじゅ」には品質マネジメントシステムが構築されていないということである.JR北海道と同じ問題を抱えていると言っていい.
 品質マネジメントシステムの思想は単純明快なものであるが,その思想を血肉として身につけ,「もんじゅ」において具体的にシステムを構築・維持するには,おそらく数年はかかる時間と,忍耐強い努力が必要である.軽率な人間には無理である.
 桜田副大臣の経歴と言動からして,高速増殖炉の品質マネジメントシステム構築を指導監督できる人物とは到底思われない (文部科学副大臣として務まるとも思われないが).はたして「もんじゅ」の行く末は大丈夫か.

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