川上伝説 その二
前の記事に書いたことが正確だったかどうか少し不安になったので,長年にわたり堀井憲一郎が週刊文春に連載していた『ホリイのずんずん調査』の選集である『ホリイのずんずん調査 かつて誰も調べなかった100の謎』を購入した.Amazon で古本が1500円だった.送料が250円で,つまり1750円で買ったことになる.新刊本体価格が1800円だから,50円も得した.
古本といっても,2013年8月5日発行の第一刷である.つまり買ってすぐ売ったほぼ新古品.有隣堂書店のカバーがかかっているところをみると元の持ち主はたぶん神奈川在住の人だ.文春の連載をずっと読んでいた堀井憲一郎のファンならすぐには売らないだろうから,たまたま衝動的に買った人なのかなと思った.
いやまあ,それはどうでもいいことだけれど,この古本を Amazon に注文したときは売り切れになっていて入荷予定もなく,入荷の目途 (つまり増刷) がわかったらメール連絡がくることになっていた.いったんはそれで注文したのだが,古本でいいやと考え直して,注文をキャンセルした.
注文し直した1500円の古本はすぐ届いたのだが,その後増刷されることになったらしく,昨日また通常販売状態で1890円になっていた.
ところが Amazon に出品している他の古書店の価格は,11月10日現在で一番安いのが1890円+送料250円.高いのは2333円+送料250円から3777円+送料250円まである.さらにはコレクター (個人) の出品で3999円+送料250円なんてのまである.Amazon の古書には時々こういうのがあるが,新品より高く値付けしてどうするのだろう.
いやまあ,それもどうでもいいことで,話は川上伝説のことだ.
前の記事では記憶で次のように書いた.
《堀井憲一郎が言うには,「球が止まったように見えた」と「球が止まって見えた」は全然違う.「河童のような人と一緒に呑んだ」と「河童と一緒に呑んだ」は違うという.》
これを正確に引用すると
《「球が止まった」と「球が止まったように見えた」では、ずいぶんと話が違うぜ。「カッパと飲んだ」と「カッパ黄桜を飲んだ」ぐらい違う。じゃないや。「カッパと飲んだ」と「カッパみたいなやつと飲んだ」ぐらい違うのだ。》
であった.私の記憶からはカッパ黄桜が抜け落ちていたので補足修正する.でも堀井憲一郎がこれを書いたのは,つまり私がその連載記事を読んだのは2001年7月だから十二年前のこと.仕方ないよねと言い訳しておきたい.
あとは訂正なし.いわゆる川上伝説は,川上哲治本人が創作流布したものである.ただし『ホリイのずんずん調査』によれば横からの応援団がいた.
川上哲治が多くの著書に書いているのは「眼前で球が止まった.そこをすかさず叩いた」という趣旨であるが,スポーツライターの大和球士の著書『真説日本野球史』には《ボールが停止しているから、何もあわてて振ることはない。十二分に間をおいてスイングした》と書かれているそうだ.「すかさず叩く」と「十二分に間をおいてスイング」では,ずいぶんと話が違うぜ.(笑) 大和球士は話を盛りすぎであるね.以上を補足しておく.
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