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2013年10月11日 (金)

驚異のマイナス電子

 私の住居と通勤最寄駅の間に,あやしげな店舗がある.
 通りに面して全面ガラス窓で,中には椅子が十脚ほど並べてある.入口のドアに張り付けた大きな紙に「マイナス電子の驚異の効果!」などと書かれている.

 衆知のように「マイナスイオン」は疑似科学の最たるもので,これを標榜する家電や「マイナスイオン発生器」は,行政官庁の消費者啓蒙と業者指導の成果によりようやく下火になった.それでも完全に息の根が止まったわけではなく,昨年末にも「マイナスイオン」関連家電でシャープの掃除機に,不当景品類及び不当表示防止法違反(優良誤認)であるとして措置命令が出された.

 こうして現在は「マイナスイオン」にネガティブなイメージがついてしまったので,ちょっと言葉を変えて今度は「マイナス電子」を売りにしようということであろう.売り物はインチキイオン発生器か,はたまたトルマリンみたいなガラクタ石であろうか.ともあれ「陽電子」が売り物でなくてよかった.(笑)

 さて私が駅を降りて家まで歩く際にその店の前を通るのだが,いつも店内に四,五人の客がいて,若い男が何やら説明のようなことをしている.毎日この光景を見ているうちに,椅子に腰かけて説明を聞いている客が同じ顔ぶれであることに気がついた.いわゆるサクラだ.

 会社で定例の会議があるとき,別に席の指定がなくても,参加者の腰かける椅子は大体いつも同じになってしまうものであるが,この店のサクラ達もいつも同じ位置にいるので「あれ,この人は昨日もいたが」と気がついたのである.

 このサクラ達の時給はいくらなんだろう.座っていればいいだけだから高いわけがない.「マイナス電子って信じてる? 時給いくらもらってるの?」と聞いてみたい気がする.他人の小遣い稼ぎに要らぬお節介であるが.

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