オズの魔法使
新聞によると,1939年の映画『オズの魔法使』をデジタル修復した3D版が11月20日にリリースされるという(製作75周年記念コレクターズ・エディション;BD二枚組6000円@Amazon).
この3D版の技術責任者であるネッド・プライス氏は次のように語っている.
《オリジナルの色は甦り,画像はクリアになり,ホコリやキズは修復された.この作品が3Dになったことで,人々はこの映画をまた観ようと戻ってくる》
そうかなあ.私は買わないし,昔この映画を観た年配者も買わないだろう.なぜなら3Dだから.オリジナルとは別物だから.私達老人は古い映画を観るとき,思い出を観てもいるのだから,オリジナルでなければ意味がない.
この映画を初めて観る若い人にとっても,あの派手なアクションをするわけでもないブリキ男や案山子を3Dにしたからといって,感動する要素になるのか疑わしい.
私が昔買って持っているDVD『オズの魔法使』は古いフィルムから起こした版で,確かに色が不自然だし,ノイズもあるのでデジタルリマスター版が欲しいとは思うが,3Dは欲しくない.既刊のリマスター版は驚きの 920円@Amazonだしね.
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