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2013年10月18日 (金)

スピーチ・ジャマー

 J-CASTニュース(10月15日 18時4分配信)によれば, テレビ朝日系の ANN ニュースで10月14日,女性アナウンサーが新潟県の関越自動車道で起きた事故の原稿を読んでいた際,女性アナの呂律が回っていなかった.彼女は途中で呆れたような声を発し,最後にため息のようなものを漏らしたという.

 この放送事故がネットで「女性アナは脳梗塞の疑いがある」と大騒ぎとなったが,結局,女性アナが原稿を読んでいる最中に《機械的な問題によって,自分が声を発した後に遅れて自分の耳に自分が前に発した声が聞こえてくる「送り返し」という現象が起きたため》であることがわかった.(《》部分はわかりにくい書き方だが,J-CASTニュースから引用した)

 このニュースで思い出したのは,迷惑を顧みず話し続ける人の発話を邪魔する装置『スピーチ・ジャマー』を開発した産業技術総合研究所研究員の栗原一貴氏と科学技術振興機構研究員の塚田浩二氏の二人が,昨年秋にイグ・ノーベル賞の音響賞を受賞したことである.
 人が声を出すと,同時に自分にも聞こえるが,この声を少し遅れて聞こえるようにすると,うまく話せなくなることが分かっており,『スピーチ・ジャマー』はこの現象を応用した装置である.開発者は『スピーチ・ジャマー』はまだ実用レベルではないとしているが,ANN ニュースの放送事故で「送り返し」現象による発話妨害は立派(?)に実用的であることが,一般人にもよく理解できることとなった.
 ただしテレビ局側は,アナウンサーにスキルがあれば「送り返し」現象に影響されないとしており,今後の『スピーチ・ジャマー』実用化について興味のあるニュースであった.

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