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2013年9月11日 (水)

高齢者の性格特性

 Wikipedia の項目【高齢者】に,「性格特性」という記述(★)がある.

(★)性格特性
 1.円熟型 - 過去を後悔することもなく未来に対しても希望をもつタイプ。
 2.安楽型 - 消極的で、現実を受け入れるタイプ。
 3.防衛型 - 若い時の生活水準を維持しようとするタイプ。
 4.憤慨型 - 老いに対する不満が他者への攻撃となってあらわれるタイプ。
 5.自責型 - 人生を失敗だったと考えてふさぎこむタイプ。

 記述はこれだけで,出典もなにも示されていないので調べてみたら,高齢者福祉・介護分野の理論なんだそうである.介護福祉士の試験に出るらしい.

 Wikipedia は高齢者の性格特性としているが,この論を立てた S.Reichard の元々の理論は『定年退職後の男性高齢者の5つの人格特性』というらしい.つまり女性はこの理論の対象から除くらしいが,理由は知らない.
 この5つのタイプの呼び方は,他のサイトを参照したところ多少の違いがみられた.例えば以下のようである.

 円熟型 → mature
 安楽型 → rocking-chair,安楽椅子型
 防衛型 → armored,装甲型
 憤慨型 → angry,外罰型
 自責型 → self-haters,内罰型,自己嫌悪型

 元の語が“rocking-chair”なのにこれを「安楽型」と訳するのはいかがなものか.「安楽椅子型」なら,もうすっかり世間から引退して暖炉の前でうつらうつらしている老人のイメージであるが,「安楽型」は暮らし向きが悠々自適なのを強調した印象であり,ちょっと違うんじゃなかろうか.

 閑話休題.
 私はどのタイプなんだろう,と考えてみた.
 このブログで明らかなように私はあちこちに噛みついているから,人格円熟から遠い男だと自分でも思う.

 同様に暖炉の前でうつらうつらな人間でもない.第一,うちにはロッキングチェアも暖炉もない(泣).炬燵はあるけど.

「装甲型」は“armored”の直訳だが,これは Wikipedia の「防衛型」のほうがわかりやすい.何から自分を防衛しているか,というと「老い」らしい.Wikipedia には「若い時の生活水準を維持しようとする」とあるが,これは誤訳の気配がある.「生活水準」よりも「生活」がよい.「肉体的な若さを維持しようとする」のも,この「防衛型」の特性のようだ.ジムに通ったりしてね.

「憤慨型」はわかりやすい性格.ブログに「小言幸兵衛」なんてタイトルの文章を書く爺がこのタイプで,そこら中にいる.

「自責型」は私からもっとも遠い性格特性だと思う。私の人生は失敗の連続だったような気がするが、いつも「ま、いっか」で済ませてきた。日常の細かい失敗も、瞬間的に後悔することはあるが、すぐに忘れてしまう。おかげでタブって購入した書籍とか DVD とかが多いのに反省というものがない.
 定年まで勤めていた会社はいわゆる大企業だったので、社員が自分でメンタル面の問題を把握できるよう、ストレスの有無とかを判定できるプログラムを社員に供給していた.そのテストは毎年受けることになっていたのだが,私はいつも結果が「心配いりません」だった.ひょっとしたら私はバカなのかも知れないと悩んで夜も眠れず,自己嫌悪にかられつつテストを受けても「心配いりません」だった.たぶんバカなんだろうと思う.エンディングノートを二冊も買ってどうするのだ.ばかばかばか.でもま,いっか.

 さて,この理論の実際的応用については全く知らないのだが,分析結果はレーダーチャートで表現するのかな.人の性格を単純に「○○型」で割り切るのはなかなか難しいと思うし,加齢で次第に変化することもあるだろうから.
 いまのところ私は五特性のどれかがとんがった爺ではないと思うけれど,将来は傍迷惑な憤慨型になりそうな予感がする.気をつけねば,と思うけれど,どこかに「高齢者の性格特性診断テスト」なんてサイトはあるだろうか.

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