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2008年12月18日 (木)

朱鷺

 私は母方の実家が佐渡島であったので,小学生の頃に佐渡へ何度か行ったことがある.
 その当時の日本における朱鷺の生息数をグラフから読み取ると既に10羽以下で,ほぼ絶滅寸前であった.

 朱鷺についてWikipediaには
《1934年に天然記念物に指定された。当時はまだ佐渡島全域に生息しており、生息数は100羽前後と推定されていた。終戦後は、1950年を最後に隠岐に生息していたトキの消息は途絶え、佐渡での生息数も24羽[12]と激減していたことから、1952年3月に特別天然記念物に指定され、1954年には佐渡で、1956年・57年には石川県で禁猟区が設定された。しかし、禁猟区には指定されたものの生息地周辺での開発などは制限されなかった。また、民間の佐渡朱鷺愛護会や愛好家の手でも小規模な保護活動が行われるようになったが、1958年には11羽(佐渡に6羽、能登に5羽)にまで減少した》
とある.

 相川町のひなびた漁村で漁師をしていた伯父から,昔の佐渡には朱鷺という鳥がいてなあ(実際には佐渡弁で)と聞かされた記憶があるが,既に実物を見ることはできず,額縁に納めた写真でその美しい飛翔の姿を見せてもらっただけである.そして四十数年後の2003年10月10日,最後の日本産朱鷺であった「キン」が死に,我が国の野生朱鷺は絶滅した.
 その後,朱鷺の人工繁殖に取り組む人々によって,佐渡トキ保護センターでは108羽にまで増え,今年9月25日,佐渡市西麓地域で10羽が試験放鳥された.Wikipediaから引用すれば《1981年の全鳥捕獲以来、実に27年ぶりに日本の空にトキが舞った》.この時の関係者の喜びがどれほどであったか想像に難くない.
 だが放鳥されたうちのメス一羽が14日,骨だけの死骸となって発見された.他の鳥に襲われて怪我をして動けなくなったところを,タヌキにでも食われたものと思われるという.専門家会合では緊急時に限って捕獲保護することにしたばかりであったが,不測の事態になすすべがなかったようだ.放たれた朱鷺の行方を見守っていた人達の胸中いかばかりであろうか.滅び行くものを救うこと,難しいものである.

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