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2008年11月 1日 (土)

昭和は遠く

 先日,中国国家品質監督検査検疫総局は,中国に輸入された日本企業製の二種類の醤油にトルエンと酢酸エチルが極微量検出されたとして回収を始めた.トルエンが0.0053~0.00064ppm,酢酸エチルが0.537~0.0796ppmであったという.
 食品化学の常識だが,もともと醤油には極微量のトルエンと酢酸エチルが含まれているし,この程度のトルエンは他の食品からも検出される.酢酸エチルや酢酸ブチルなどは果実の芳香の主要成分だ.中国国家品質監督検査検疫総局なる長たらしい名の官庁は鬼の首を取ったと鼻高々ではないかと想像するが,とんだ無知をさらけ出した形である.
 それは別として,北京の日本大使館の発表によると,その二種類の醤油はヤマサ醤油の『NH小包日式醤油』とキッコーマンの『公務小醤油』である.ところがキッコーマンは昨日10月31日に「公務小醤油という名前の商品はない」とのコメントを出した.
 ありそうなことである.実は私も実例を直接知っているのだが,中国には日本製食品の海賊版があるのである.数年前のこと,中国でうちの会社の製品に関する品質問題が発表され,農水省から問い合わせが来た.ところがその製品の容器の写真を見ると,これが笑っちゃうように稚拙なイミテーションだったのである.容器に印刷された製造者名も,うちの会社の名前を強引に中国語にしたらこうなるという感じの社名だったので,皆で大笑いしたのを思い出す.国民が余りにもデタラメなので政府が恥をかく格好で,少し可哀想ではある.まあ,我が国も昔は似たようなものだったとは思うけど.
 唐突だけど,イミテーションといえば昔は誰でも知っていたのが「美空びばり」だ.それが,さっきググッてみたら「もしかして美空ひばり」と言われてしまった.昭和は遠くなりにけり.

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