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2008年9月26日 (金)

君と一緒に生きよう

 人間はペットを飼う地球上でただ一つの生き物だと思う.チンパンジーはペットを飼わない.それは人間とチンパンジーの知能の差よりも大きな違いではないか.

 毎日新聞連載『森絵都の君と一緒に生きよう』が終わった.人に酷い目にあわされて,それでも人を愛して,そしてまた人によって幸せになったたくさんの犬達の物語だった.惨めな境遇に落とされた犬達を救うために奮闘する人々の話でもあった.その最終回がしかし,殺処分される犬達の話だったことに胸を締め付けられる思いがする.
 彼女はこう書いている.
《多い日には30頭以上が処分を受けるという。それが日本各地のセンターで毎朝くりかえされている。一方でペット産業は大いに栄え、インターネットのオークションでは1円から犬が取引されている。
 この社会は果たして健全だろうか。私たちは子供に「命を大切にしましょう」と言えるのか》

 この連載記事は,それまで読んだことのなかった森絵都さんの小説をいくつも一気読みするきっかけとなった.一冊にまとめられて出版されたら,もう一度読みたい.

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