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2008年4月 5日 (土)

ホームレス実態調査

 私はこの「ホームレス」という呼び方にいつまで経っても「なんかこう上から目線だよね」と違和感を感じるのだが,一人で抵抗しても虚しいので,とりあえずここでは「ホームレス」を使うことにする.
 昨日,厚生労働省はホームレスに関する実態調査の結果を発表した.それを報道した朝毎読三紙を比較してみる.

 まず朝日新聞は,
総数;16,018人(昨年対比△2,546人,2003年対比△9,300人)
寝起している場所;都市公園と河川敷がそれぞれ約3割,道路が15%,駅舎が4%
都道府県別データ;
 大阪が最多で4,333人(前年比578人減),東京が3,796人(同894人減)
 前年より増えた県は沖縄200人(33人増),愛媛40人(15人増)など14県
などのデータを紹介したあと,
《厚労省は総数が減少した理由について、「雇用状況の改善や自治体の自立支援策の定着が考えられる」という》
と書いている.

 読売は,朝日の記事と同じデータに加えて,詳しく
《33都道府県で減り、沖縄(33人増)や愛媛(15人増)など14県で増えた。
 都市別では、大阪市3647人(前回比422人減)、東京23区3436人(777人減)、福岡市782人(2人減)、横浜市649人(12人減)、川崎市635人(213人減)、名古屋市608人(133人減)など》
と書き,都市部で減っているのかも知れないと思わせる内容になっている.次に
 《場所別では、河川が4907人(746人減)、都市公園が4737人(965人減)などとなった》
というデータを示したあと,
《公園からの強制退去などが進んだ結果と見られる》
という見方を示した.たしかにそうかも知れない.

 毎日新聞は,データは上の二紙と同様であるが,
《大都市での減少が目立つ一方、増加した地方もあり、経済の地域間格差を反映している》
と書いている.また
《一方、14県は昨年より増え、沖縄県(200人)、群馬県(97人)、三重県(61人)などは、ホームレス自立支援法施行(02年8月)直後の03年調査と比べても増加している》
《厚労省は「都市公園の野宿者を中心に、自立支援に取り組んだ成果が出ている」と評価する。だが、支援組織のホームレス支援全国ネットワークは「保護施設や無料低額宿泊所と路上の生活を行き来している人は増えており、自立が成功したと見るのは早計だ」と指摘している》
としており,厚労省発表を鵜呑みにした朝日新聞の記事と対照的である.新聞記者としての能力の差がこれだけ歴然としているのを見せられると,だいじょぶか朝日,と言いたくなってくる.

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