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2008年2月23日 (土)

昔,ちょぼ焼きを買った

 先日の毎日新聞朝刊コラム『余録』が,小麦粉の値上げのことに触れる話のマクラに,いわゆる「粉もん」の代表格であるたこ焼きについて書いていた.
 たこ焼きの前身は「ちょぼ焼き」というのだそうで,タコではなくコンニャクが入っていたとのこと.どうやらこの辺りのことはB級グルメには常識のようなのだが,私は寡聞にして知らなかった.
 でまあ,たこ焼きの由緒来歴はどうでもいいのだが,話は昭和四十五年に遡る.
 私は杉並の西武新宿線野方駅に近い学生下宿に住んでいた.ある日,高円寺駅南口に近い下宿にいるN君のところに遊びにいった.
 二人ともヒマで,しかし二人とも貧乏なので,金のかかる遊びは思いつかない.それで近所を散歩するかということになった.
 中央線の北側を流れる妙正寺川の付近を歩いていると小さな公園があり,何か祭でもあるのか,食い物の屋台がいくつか出ていた.
 大阪出身のN君が目ざとくたこ焼きの屋台を見つけ,私に「これ知ってるか」と問うた.初めて見たものなので知らないと答えたが,それがたこ焼きだったのである.
 ただし,それにはタコは入っておらず,コンニャクが入っていた.N君はその時,にせもんを掴まされたと言ったが,今思えばそれは実は「ちょぼ焼き」だったことになる.大阪人でも知らないのだから「ちょぼ焼き」は,その当時とっくに関西では絶滅した食い物だったのかも知れない.それが東京で生き延びていたのだね.よかったよかった.話にオチがない時に,よかったよかったは便利である.よかったよかった.

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